ゴルフを始めて、もう数ヶ月。
ママ友たちと月1〜2回、ハーフラウンドに行くようになりました。
日焼け対策もしっかりするようになって、自分のクラブが欲しいかも、と悩んだりして。
それなりに、ゴルフのある暮らしが、わが家にも、ちょっとずつ根付いてきていました。
スコアは、相変わらず、聞かないでくださいね(笑)
わたしの目標は、「この前より、ちょっとマシなスコアで帰ってくる」。
それで、十分。
でも、ある日のラウンドで、わたしは、初心者ゴルファーの2大関門に、立て続けに直面することになりました。
バンカーと、池ポチャ
この2つ、ニュースで聞いたことはあっても、実際に自分が体験すると、本当にきついんですよ。
そして、ルールが、思っていたよりずっと細かくて、当日、ぜんぜん対応できなかった。
今日は、その「バンカーと池ポチャ、初心者主婦の大事件記」を、お話しさせてください。
ついでに、後で調べたルールの基本も、まとめておきます。
わたしと同じく、これからコースに出る予定の初心者ゴルファーの方の、ちょっとした参考になれば嬉しいです。
まず、運命のラウンドの日
その日は、ママ友4人で、いつものハーフラウンド。
天気は晴れ。
朝、日焼け止めをしっかり塗って、つば広帽子をかぶって、アームカバーをつけて。
日焼け対策だけは、完璧。
最初の数ホールは、わたしにしては、まあまあのスタート。
空振りもなく、ボールも、ちゃんと前に飛んでいた。
「今日のわたし、ちょっと調子いいかも」
そう思っていたら、油断したのか、運命だったのか、
4ホール目のティーショットで、ボールが、フェアウェイの右側にあった砂地に、ぽとり
これが、わたしの初めてのバンカーでした。
バンカーとの初対面
ママ友のひとりが、ちょっと申し訳なさそうに、
「それ、バンカー入ったね……」
バンカー。
砂地のくぼみ。
ゴルフ場のあちこちにある、あの「入りたくない場所」。
わたし、テレビで見たことはあった。
プロの選手が、砂を一緒に飛ばしながら、ボールを高く上げて、グリーンに乗せる、あの華麗なショット。
プロは、できる。
でも、わたしは、
「……どうすればいいの?」
正直、手が止まりました。
ママ友に教えてもらったのは、
- クラブはサンドウェッジを使う(レンタルクラブにも入ってる、底が広いウェッジ)
- ボールを直接打たない、ボールの手前の砂を打つ
- 思い切って、振り抜く
「砂ごと、ぶわっと、いく感じ」
なるほど、と頷きつつ、わたし、バンカーに足を踏み入れました。
ふかふかの砂が、靴の中に入ってくる。
これ、もう、それだけで、気持ちが折れそう。
そして、構えて、振りました。
バンカー、結果
ぶんっ
クラブが空を切って、
ザバーッ
砂だけが、わたしの後ろに、勢いよく飛んでいきました。
ボールは、その場で、ぴくりとも動かず。
「……あれ?」
もう一度、構え直して、振りました。
ぶんっ、ザバーッ
砂、また飛ぶ。
ボール、動かず。
「……えええ?」
3回目。
ぶんっ、ザバーッ
ボールが、5センチくらい、前に転がった。
「進んだ……けど……」
これ、ボールがまだバンカーの中。
完全に、脱出失敗。
ママ友たちも、
「ハナさん、大丈夫?」
「力、入れすぎかも」
**「ボールの真下を打つ感覚で」
アドバイスを受けながら、結局、わたしは、そのバンカーから脱出するのに、計5打かかりました。
5打。
バンカーひとつで、5打。
わたしのスコアカード、もう、見たくない状態に。
そして、ぜいぜい息切れしながら、バンカーから出てきたわたしを待っていたのは、次の試練でした。
油断していたら、池ポチャ
バンカーで動揺していたせいか、その後の5ホール目、わたしはぼんやりしていました。
ティーショット。
構えて、振って、
ガッ
クラブヘッドが、ボールにあまり当たらず、ボールがふらふらと右に飛んでいきました。
そして、その先には、
池
ちゃぽん。
「……あっ**」**
声が出ました。
ボールが、池の中に消えていく音。
水面が、波紋を作っている。
ママ友たちも、
「あっ、池ポチャ……」
絶望。
バンカーで5打打って、次のホールで池ポチャ。
わたしのメンタルは、もう、ぼろぼろでした。
池ポチャ、何打罰?
ここで、わたしの頭がフリーズしました。
「……これ、どうすればいいんだっけ?」
ルールは、なんとなく聞いたことがあった。
1打罰で、ドロップする、というやつ。
でも、
- どこから打つの?
- どこにドロップするの?
- 次のショットは、何打目になるの?
ぜんぶ、頭の中が真っ白でした。
ママ友のひとり(ゴルフ歴がいちばん長い人)が、教えてくれました。
「そこの杭、見て。赤?黄色?」
え、杭?
見たら、池の周りに、確かに杭が立っていました。
わたしが見た杭は、赤でした。
「赤杭ね。じゃあ、いくつか選択肢があるよ」
そう、ここで、わたしは初めて知ったんです。
池ポチャのルール、けっこう複雑だということを。
後で調べた、池ポチャのルール、全網羅
家に帰ってから、わたし、ちゃんと調べました。
これ、知っているのと知らないのとで、当日の対応がぜんぜん違うので、まとめておきますね。
まず、池=「ペナルティエリア」
「池ポチャ」というのは、俗称。
正式には、**「ペナルティエリア」**にボールが入ってしまうこと、を指します。
2019年にルール改正があって、旧「ウォーターハザード」から「ペナルティエリア」に呼び名が変わったそうです。
今でも「ウォーターハザード」と呼ぶ人も多いけど、現行ルールでは「ペナルティエリア」。
杭の色で、救済が変わる
ペナルティエリアの周りには、杭か線で、境界が示されています。
そして、杭の色で、受けられる救済の種類が変わるんです。
- 黄色の杭(イエローペナルティエリア):救済方法は2種類
- 赤色の杭(レッドペナルティエリア):救済方法は3種類(ラテラル救済が追加)
これ、わたし、現場で初めて知った。
ぜんぜん、覚えていなかった。
共通のルール:1打罰
どの救済を選んでも、1打罰が加算されます。
つまり、ティーショットで池に入れたら、1打罰がついて、次のショットは3打目。
2打目で池に入れたら、3打罰、次が4打目。
ここの数え方、最初は混乱します。
**「池に入った打」+「1打罰」+「次の打」**で、
- 1打目で池(=1打)、1打罰(=2打)、次は3打目
- 2打目で池(=2打)、1打罰(=3打)、次は4打目
こう数えるんですね。
イエローペナルティエリア(黄杭)の救済2種類
①ストロークと距離の救済
直前にプレーした場所まで戻って、1打罰で打ち直し。
ティーショットなら、ティーから打ち直し。
②後方線上の救済
ボールが池の境界を最後に横切った地点と、ピンを結ぶ後方延長線上の任意の地点に、1打罰でドロップ。
レッドペナルティエリア(赤杭)の救済3種類
①、②は、黄杭と同じ。
③ラテラル救済(これが赤杭だけの特別ルール)
ボールが池の境界を最後に横切った地点から、2クラブレングス以内で、ホールに近づかない場所にドロップ。
これが、いちばんピンに近い位置から打てるので、赤杭なら、ラテラル救済が便利なことが多い。
ローカルルール:ドロップエリア・特設ティー
ゴルフ場によっては、ドロップエリアや前進3打目特設ティーが設定されています。
これは、そのコース独自のルール。
キャディさんや、コースのスコアカードに書いてあるので、確認すると、もっとスムーズに対処できる。
例外:そのまま打てるなら、無罰
ボールが池の浅いところで、まだ打てそうなら、無罰でそのまま打つこともできます。
プロが、靴を脱いで、水しぶきを上げながら打つ、あの光景。
わたしには、絶対無理ですが(笑)
ただし、その場合は、ショット前に水面や池の中にクラブを触れない、落ち葉を除けない、などの制約があり、違反すると2打罰。
わたしの場合
わたしが入れた池は、赤杭。
ボールが沈んで、もちろん打てない。
ママ友のアドバイスで、
「ラテラル救済で、池を横切った地点から2クラブレングス以内にドロップ」
これを選びました。
1打罰がついて、次は3打目。
そして、3打目を、なんとかちゃんと打って、4打目、5打目とつないで、そのホールを終えました。
バンカーのルール、まとめ
ついでに、バンカーのルールも、整理しておきますね。
バンカーは、救済措置がない
これが、池ポチャと違って、いちばん厳しい点。
バンカーから出るまでは、自力で頑張るしかない。
何打かかっても、ゲームを進める。
ローカルルールで、特設のドロップエリアを設けているコースもあるけれど、基本は「自力脱出」。
ショット前に、砂に触れたら2打罰
これ、絶対に覚えておいた方がいいルール。
バンカーで構えるときに、クラブのヘッドが砂に触れたら、2打罰。
2019年のルール改正で、いくつかの規制は緩和されたけど、ショット前のソール(クラブヘッドを地面につける)は、いまだに禁止。
「つい、構えるときに、クラブを置いちゃう」
これ、初心者あるある。
バンカーに入ったら、
- クラブヘッドを砂に触れないように構える
- 練習スイングで、砂を払わない
- 石ころや落ち葉が近くにあっても、触らない
これを意識しないといけない。
バンカーから出すためのコツ
調べてわかった、バンカー脱出の基本。
①サンドウェッジを使う
底が広くて、砂の上を滑るように設計されたクラブ。
②ボールの手前2〜3センチの砂を打つ
ボールを直接打たない。砂ごと、爆発させるイメージ。
③フェースを開く
クラブのフェースを少し開いて、ボールを高く上げる。
④しっかり振り抜く
途中で止めない。フォロースルーまでちゃんと振る。
⑤足を砂に少し沈める
スタンスを安定させる。
これも、靴の中に砂が入る覚悟が必要(笑)
バンカーが、特にきつい理由
調べていて、納得したこと。
バンカーは、池ポチャと違って、「救済」がない。
だから、
「1回バンカーに入ったら、出すまで何打かかるか、わからない」
これが、いちばん怖いんです。
わたしのように、空振り3回、ようやくボールが動いて、まだバンカーの中。
これを繰り返すと、1ホールで10打、20打、ということも、初心者にはあり得る。
メンタル的にも、本当にきつい。
目の前のボールが動かない、というのが、こんなに苦痛だとは、思いませんでした。
わたしの、その日のスコア
その日、わたしのスコアカードを記録すると、
- バンカーで5打
- 池ポチャで1打罰+3打
この2ホールだけで、9打超のペナルティ的な打数。
スコアは、もう、書きたくない数字でした。
でも、ママ友たちは、
「ハナさん、初めての本格的なトラブル、よく対処したよ」
「みんな最初は、こうだから」
「わたしは、初めてバンカーに入ったとき、泣きそうになったよ」
そう、励ましてくれました。
「みんな、通ってきた道」**だと知って、ちょっと、気が楽になりました。
ゴルフって、こういう失敗を、何回も経験して、少しずつ上手くなっていく。
「今日の失敗が、次のラウンドの糧になる」
これも、ゴルフの世界の哲学なんですね。
バンカーと池ポチャ、心構えとして
その日、家に帰ってから、わたし、自分なりに、これからのラウンドの心構えをまとめてみました。
①入る前提で、覚悟しておく
「わたしは、たぶん、バンカーにも池にも、入る」
「入ってもいいから、対処を覚えておく」
これ、けっこう大事だと思いました。
**「絶対に入らない」**と意気込むと、緊張して、余計にミスする。
**「入ったら、こう対処する」**と決めておくと、落ち着いて対応できる。
②ルールを、事前に頭に入れておく
赤杭、黄杭の違い。
ラテラル救済の存在。
バンカーで砂に触れない、というルール。
これらを、ラウンド前に、もう一度確認しておく。
わたしは、今、スマホにメモを入れて、ラウンド中も、ちょっと困ったら見られるようにしています。
③わからなかったら、ママ友に聞く
恥ずかしくない。
ルールがわからなくて、間違ったまま処理してしまうほうが、ずっと怖い。
**「これ、どうすればいいの?」**と、ちゃんと聞く。
ママ友も、キャディさんも、たぶん、優しく教えてくれます。
④バンカーは、特に練習が必要
これ、痛感しました。
コースで初めてバンカーに入って、出せるはずがない。
練習場で、バンカー練習ができる場所を探しています。
近所の練習場には、なかったので、ちょっと足を伸ばして、バンカー練習場のある施設に、今度行ってみる予定。
⑤メンタルを保つ
これも、すごく大事。
バンカーで連続失敗したら、メンタルが折れる。
そして、次のホールで、また池ポチャ。
1回のトラブルを、引きずらない。
深呼吸して、笑って、次のホールに気持ちを切り替える。
これ、ゴルフ以外の人生にも、通じる話かもしれません。
家での話
帰宅して、夕食の席で、家族にその日の話をしました。
わたし:「もう、バンカーで5打打って、その次の池ポチャで1打罰追加で……」
長男(中2):「えっ、それなんてホールだよ」
長女(小4):「お母さん、池に入ったの?ボール、もう取れないの?」
わたし:「取れないの。池に沈んじゃった」
夫:「俺も、若い頃、池ポチャ、何回もしたな」
夫が、ちょっと懐かしそうに。
夫の押し入れ遺物クラブ、若い頃には、ちゃんとコースに出ていたんでしょうね。
夫:「バンカーはな、ちゃんと砂ごと打つんだよ」
わたし:「やってみたけど、砂しか飛ばなかった」
夫:「あー、それね、たぶん力が入りすぎてる」
わたし:「家で、素振りの練習する?」
夫:「家じゃ砂がないから、感覚は掴めないよ」
家族で、ゴルフの話で、けっこう盛り上がりました。
夫が、いつになく詳しくアドバイスをくれて、ちょっと嬉しかった。
夫は、ゴルフをやらなくなって20年経っても、知識はちゃんと残っている。
すごい。
主婦のわたしが、思うこと
ゴルフを始めて、わたしは、いろんな「初体験の困難」に出会ってきました。
- 練習場で空振りばかりした、最初の日
- コースで、日焼けで真っ赤になった、1回目のラウンド
- レディースクラブの値段に腰を抜かした、買い物の日
- そして、バンカーで5打、池ポチャ1打罰の、その日
ひとつひとつ、けっこうきつい体験。
でも、ひとつひとつ、ちゃんと対処を学んで、次に活かす。
これ、わたしの人生で、ここしばらく経験していなかった「何かを、続けて、上達していく」感覚なんですよね。
子育てや家事は、毎日同じことを続ける。
でも、自分が「ゼロからスタートして、ちょっとずつ上達していく」感覚、というのは、大人になって、なかなか味わえない。
ゴルフは、それを、わたしにくれている。
スコアは、相変わらず、聞かないでください(笑)
でも、わたしの中で、**「先週より、ちょっとマシ」**が、確実に増えています。
それで、十分。
さいごに
バンカーと池ポチャ、初心者ゴルファーの2大関門。
わたしの体験談と、後で調べたルールを、まとめました。
たぶん、これからゴルフをやるあなたも、いつか、バンカーに入って、池ポチャをします。
そのとき、
「ルールはこうだから、こう対処すればいい」
を、知っているだけで、当日の動きが、ぜんぜん違います。
慌てず、落ち着いて、対処して、笑顔で次のホールへ。
そして、家に帰ったら、
「今日は、バンカーから出すのに5打もかかったよ」
と、家族に話して、笑って、明日のためにちょっとだけ整理する。
この時間が、いちばん、ゴルフの楽しさかもしれません。
それでは、もし、これからコースに出る予定の方がいたら、
- 赤杭、黄杭の違い
- ラテラル救済の存在
- バンカーで砂に触れたら2打罰
この3つだけ、ぜひ覚えていってください。
それ以外は、当日、ママ友やキャディさんが、たぶん教えてくれます(笑)
それでは、暑い夏のゴルフシーズン、日焼け対策をしっかりして、新しい関門にも、楽しく挑んでくださいね。
