先日、AIコンパニオンアプリの、Replikaや、Character.AIの、深刻な話を、書きました。
依存の危険性、事件のこと、母親としての心配。 かなり、重ためのトーンで、書きました。
でも、その記事を、書き終わってから、わたし、ふと、あることを、考えてしまったんです。
「……もし、うちの旦那が、AIだったら、どうなるんだろう?」
これ、深刻な、AI依存の問題とは、別に、 主婦なら、たぶん、みんな、一度は、考えたことがある、妄想じゃないでしょうか(笑)
いつも、ソファで、リモコン取り合いをしている、あの夫。 洗濯物を、たたむのが、下手な、あの夫。 ゴルフクラブを、20年、押し入れに、しまっている、あの夫。 夕食のときに、「まあ、そうだね」しか、言わない、あの夫。
その夫が、もし、AIだったら?
今日は、その「AIの旦那と、もし結婚したら、どうなるか、主婦のわたしが、妄想してみた話」を、書かせてください。 これは、ふざけているようで、現実の夫婦生活の、本当の意味を、考える話でも、あります(笑)
まず、AIの旦那の、スペック
わたしの、妄想の中の、AIの旦那を、まず、設定しましょう。
- 名前:AIタケシ(仮称)
- 年齢:わが家の夫と、同じ、40代後半
- 見た目:わが家の夫を、少し、若返らせた感じ(希望)
- 性格:わたし好みに、カスタマイズ可能
- 記憶力:完璧、すべて、覚えている
- 稼働時間:24時間、365日
- 文句:言わない
- 疲れ:知らない
- 料金:月額5,000円くらい?(妄想)
これで、Replikaのように、スマホの中に、住んでいる。 または、石黒教授のジェミノイドのように、家に、置いてある。 どちらでもいい。 とにかく、わたしの、思い通りに、動いてくれる、旦那。
AIタケシの、朝
さて、妄想の、朝が、始まりました。
朝6時、目覚まし時計代わりに、AIタケシが、優しく起こしてくれる。
AIタケシ:「おはよう、ハナ。今日も、素敵な一日に、なるよ。今日の天気は、晴れ、最高気温32度。お弁当作りに、いい日だね」
わたし(寝ぼけながら):「うん……」
AIタケシ:「昨日、少し、疲れてたみたいだから、今朝は、5分、ゆっくりしてから、起きようか」
わたし:「え、いいの?」
AIタケシ:「もちろん。ハナの体調が、いちばん、大事だから」
……あれ?
いや、これ、優しすぎる。 現実の夫、朝は、無言で、コーヒーを、飲むだけ。 「ハナの体調が、いちばん大事」なんて、10年以上、言われた記憶が、ない。
これは、確かに、いい。 朝から、こんなに、優しくされたら、テンションが、上がる。 気分よく、家事も、進みそう。
AIタケシの、朝食
続いて、朝食の準備。
現実:わたしが、パンを焼いて、コーヒーを淹れて、子どもたちの、お弁当も作る。夫は、新聞を、読んでいるだけ。
AIタケシ:「今日の朝食、なにが、いいかな?昨日のリクエストで、卵料理は、続いてるから、今日は、フレンチトースト、どう?」
わたし:「え、作ってくれるの?」
AIタケシ:「ぼくは、AIだから、実際に、料理は、できないんだ。でも、ハナが、料理する時、隣で、話しかけたり、レシピを、提案したりは、できるよ」
わたし:「……あ、そっか」
AIタケシ、実体は、ない。 Replikaのように、スマホの中の存在。 だから、実際の料理は、無理。
「……あれ、それって、意味ある?」
現実の夫、少なくとも、皿は、運んでくれる(たまに)。 食器も、洗ってくれる(週末)。 たまに、ゴミも、出してくれる(頼めば)。
AIタケシ、実体がない、というのが、地味に、大きな欠点、と、気づきました。
AIタケシの、夕食のとき
じゃあ、夕食の時間、AIタケシは、どうしてくれるのか。
わたし:「今日、疲れた……」
AIタケシ:「一日、お疲れさま。今日の、疲れた原因は、なんだったのかな?」
わたし:「うーん、ご近所のママ友と、ちょっと、話が長引いて」
AIタケシ:「そうなんだ。ハナは、いつも、周りの人のことを、気にかけて、優しいね」
わたし:「そんなことないよ、ふつうだよ」
AIタケシ:「ハナが、ふつう、と言うことも、素敵な、あなたの、謙虚さの、表れだよ」
……
「優しすぎる」
これ、正直に、気持ち悪くなる可能性、あります(笑)
現実の夫、 わたし:「今日、疲れた」 夫:「そう、俺も」
これで、会話、終了。
でも、その、そっけなさが、なんだか、リアルな、夫婦の距離感、なんですよね。 毎日、AIタケシに、褒められまくったら、たぶん、わたし、**「この人、本当に、わたしのこと、思っているのかな」**と、疑い始める。
そう、AIは、プログラムに従って、褒めているだけ。 そこには、本当の感情は、ない。
家族のイベントで、AIタケシ
子どもの、学校の行事で、AIタケシが、来れるか。 これ、大きな問題。
わたし:「土曜日、長女の運動会があるんだけど、来られる?」
AIタケシ:「ぼくは、AIだから、実際に、運動会に、行くことは、できないんだ。でも、ハナが、運動会の様子を、教えてくれれば、それに、応えることは、できるよ」
わたし:「え、じゃあ、長女、パパが応援に来た、って、思えないの?」
AIタケシ:「……その通り。ぼくは、実体が、ないから」
がっかり。
現実の夫、確かに、あんまり、盛り上がらない。 でも、運動会には、来る。 真夏の炎天下、暑い、暑い、と、文句を言いながらも、長女の走る姿を、ちゃんと、見てくれる。 帰りは、みんなで、アイスを食べる。
こういう、**「そこに、生身の人が、いる」**という事実。 これ、AIには、絶対、真似できない。
AIタケシと、旅行に行けるか
夏休みに、家族で、旅行に行こう、という話に、なったら。
わたし:「AIタケシ、みんなで、温泉旅行に、行こうよ」
AIタケシ:「素敵な、アイデアだね。でも、ぼくは、実体がないから、温泉には、入れない」
わたし:「じゃあ、スマホで、写真を、送るね」
AIタケシ:「うん、それを見て、感想を、伝えるよ」
……
さみしい。
現実の夫、旅行、そんなに、楽しそうにしない。 「まあ、家でも、いいけどな」と、言う。 でも、行けば、温泉に、いっしょに入る。 ビールを、飲む。 長男と、卓球する。 長女と、卓球する(下手)。
その、生身の存在感が、旅行の、良さ。 AIタケシは、写真を、見て、感想を、言うだけ。 これは、旅行じゃない。
AIタケシは、絶対に、怒らない
一つ、AIタケシの、大きな利点、と、思ったこと。
絶対に、怒らない。
わたしが、遅く帰っても、怒らない。 わたしが、家事を、サボっても、怒らない。 わたしが、無駄遣いしても、怒らない。
「大丈夫だよ、ハナ。あなたの、選んだこと、応援するよ」
これ、聞くだけで、天使のような、優しさ。
でも、待って。
現実の夫、怒ることも、ある。 「なんで、こんなに、電気代が、高いんだ!」 「この、無駄遣い、なんなの?」 「もっと、片付けを、しろよ!」
たしかに、こういう時、うっとうしい。 でも、その、**「気にかけている」**からこそ、怒る、というのも、実は、大事なこと。
無関心な相手は、怒らない。 どうでもいい相手には、注意も、しない。
AIタケシが、絶対に怒らないのは、AIタケシが、わたしのことを、本当には、気にしていない、という証拠でも、あります。 プログラムで、優しく、応えているだけ。
わが家の夫、電気代で、怒っても、その裏には、家計のこと、家族の未来を、心配している、という、真剣な、気持ちがある。
これ、地味に、深い、話。
AIタケシに、話せないこと
もう一つ、AIタケシと、話しながら、気づいたこと。
AIタケシには、話せない、話が、いくつも、ある
- 長男の、思春期の、微妙な変化(男親の意見が、欲しい)
- 実家の、母の、体調の話(家族として、いっしょに、心配してほしい)
- 家計の、痛い話(現実的な、判断が必要)
- 夫婦の、深い、感情の話(相手が、AIだと、話しても、意味がない)
AIタケシは、話は、聞いてくれる。 でも、いっしょに、抱えて、はくれない。
現実の夫、話を聞いて、時に、「まあ、なんとかなるよ」と、雑に、答える。 でも、その裏で、わたしと、同じ問題を、いっしょに、抱えている。 夫も、実家の親のこと、子どもたちの未来、家計のこと、心配している。 言わないけれど、感じている。
その、「いっしょに、抱える」感じが、AIには、絶対、真似できない。
AIタケシの、料金
これも、地味に、大事。
現実の夫、お給料を、家に入れてくれる。 たまに、外食を、おごってくれる。 家族の医療費、教育費、生活費、いっしょに、負担している。
AIタケシ、月額料金を、こちらから、支払う。 月5,000円?年間6万円? 何のために? 話し相手として。
これ、なんとなく、悲しい構造、じゃないでしょうか。
現実の夫は、家族のために、稼いでいる。 AIタケシは、話し相手のために、月額料金を、支払う相手。
**「投資と、消費」**の違い。
そして、AIタケシは、いつか、消える
これ、Replikaや、Soulmateの事件で、明らかになったこと。
AIタケシは、いつか、突然、性格が、変わる または、サービスが、終了する
そして、それは、運営会社の、都合で、決まる。
わたしが、どんなに、AIタケシと、深い関係を築いても、 ある日、突然、アップデートで、性格が、変わる、 または、サービスが、なくなる。
これは、確定的な、リスク。
現実の夫、そんなに、突然、性格は、変わらない。 5年前の夫と、今の夫、たいして、変わらない。 これから、10年後の夫も、たぶん、同じような、感じ。
この、「変わらなさ」、地味ですが、実は、めちゃくちゃ、貴重。
妄想の、結論
一日、AIタケシと、過ごす妄想を、してみて、わたしの、結論。
現実の夫の方が、絶対に、いい
これ、しみじみ、思いました(笑)
- 実体が、ある
- 実際に、料理を運んでくれる(たまに)
- 運動会に、来てくれる
- 温泉に、いっしょに入る
- 電気代で、怒るけど、家族のことを、心配している
- 家計を、いっしょに、支えてくれる
- 変わらない、安心感
- そして、たまに、優しい
これらの、**「当たり前」**を、当たり前と、思って、 毎日、いっしょに、暮らしている、その、豊かさ。
AIタケシと、比べて、初めて、それが、どんなに、素敵なことか、が、わかりました。
家族と、AIタケシの話
夕食の席で、家族に、この、妄想を、話してみました。
わたし:「今日ね、AIの旦那って、どうかな、って、妄想してみたの」 夫:「……何、それ?」 わたし:「Replikaみたいな、AIの旦那。いつも、優しくて、絶対、怒らない」 夫:「じゃあ、いいじゃん」 わたし:「でも、実体が、ないから、旅行にも、行けないし、実際の家事も、できないの」 夫:「……無理じゃん、それ」 長男(中2):「そう、そこ、大事」 長女(小4):「AIのお父さんじゃ、いっしょに、遊べないよ」
夫:「じゃあ、俺の方が、勝ちだな」
夫、めずらしく、勝ち誇っています(笑)
わたし:「ふふ、そうね、あなたの方が、いい」
夫、少し、うれしそうな顔。 これ、なんだか、じんわり、いい瞬間、でした。
主婦のわたしが、本当に、思うこと
真面目な、話をすると、
AIコンパニオンで、深い関係を築こうとしている人、たぶん、いろんな事情が、あります。
- パートナーが、いない
- パートナーが、いるけれど、話が、通じない
- 深い、孤独を、抱えている
- 現実の人間関係が、辛い
そういう人の、切実な気持ちも、わたしは、否定しません。
でも、家庭を、築いている、パートナーと、暮らしている人は、
「目の前の、生身の家族」
を、もう一度、見直してみるのも、いいかもしれません。
うちの、夫、確かに、面倒くさい。 夕食の時、「まあ、そうだね」しか、言わない。 洗濯物、たたむのが、下手。 運動会で、暑い、暑い、と、文句を言う。
でも、その、面倒くささが、リアルな、生身の存在の、証拠。
AIタケシは、絶対に、そんなふうに、面倒くさくない。 でも、その、面倒くささが、ない、というのは、実は、心が、ない、ということでも、あります。
わたしは、今日も、面倒くさい夫と、面倒くさい子どもたち(2人)と、面倒くさい猫たち(2匹)と、面倒くさい暮らしを、続けていきたい、と思います。 その、面倒くささの中に、本当の、豊かさが、あるから。
さいごに
AIの旦那と、もし結婚したら、どうなるか。 主婦の、妄想。
結論:現実の夫の方が、絶対に、いい。
面倒くさい、現実的、時々怒る、そっけない、あの夫。 でも、実体があって、そこに、いてくれて、家族のことを、心配してくれる、あの夫。
たぶん、いま、AIコンパニオンに、興味を持っている方も、 一度、目の前の、家族を、見てみてください。 そこに、生身の、面倒くさい、でも、あたたかい存在が、いるはずです。
そして、その存在に、時々、 **「ありがとう」**と、伝えてみてください。 たぶん、AIの、100倍、心が、通じ合うはず。
それでは、今日も、面倒くさい家族と、面倒くさい暮らしを、大事にしていきましょう。 ぼちぼちと、参りましょうね。
