恥ずかしい話なんですが、私、40代後半にして、ちゃんとしたマッサージに行ったことがありませんでした。
肩こりはずっとある。腰も重い。 でも、「マッサージなんて贅沢」「その時間もお金も、家族のために使うべき」と、なんとなく自分に言い聞かせて、後回しにしてきたんです。
きっかけは、長女(小4)の何気ないひと言でした。 肩を回している私を見て、「ママ、ロボットみたいな動きしてる」って。
……ロボット。 そんなにガチガチだったのか、私の肩。
その日の夜、夫に「ちょっとマッサージ行ってみようかな」と言ったら、「いいじゃん、行ってきなよ」と、あっさり。 拍子抜けするくらい、すんなり背中を押されました。
そして、勇気を出して予約して、初めてマッサージに行ってみたら…… もう、びっくりすることの連続だったんです。
今日は、その「初めてのマッサージ体験記」を、同じように行ったことがない方に向けて、正直にお話しします。
びっくりその1:「マッサージ」って、いろいろ種類がある
予約しようとして、まず最初につまずいたのがこれ。
ネットで近所のお店を探したら、「整体」「リラクゼーション」「マッサージ」「もみほぐし」「アロマトリートメント」と、いろんな名前のお店が出てきて、違いがまったくわからない。
ざっくり調べてみると、
整体・カイロプラクティック系 体の歪みやバランスを見て、骨格や姿勢にアプローチするところ。
リラクゼーション・もみほぐし系 筋肉の疲れをほぐして、リラックスすることが目的。私みたいな「肩こりがつらい」レベルなら、まずここ。
アロマトリートメント系 精油を使って、香りと一緒に、ゆったりほぐしてくれる。リラックス重視。
私が最初に選んだのは、「もみほぐし」のお店。 理由は、いちばん気軽そうで、料金もわかりやすかったから。 60分で4,000円くらい。これが相場っぽい、ということも、いくつかのお店を見比べてわかりました。
「いきなり整体で骨をボキボキされたら怖い」という、初心者の私には、もみほぐしくらいがちょうど良かったです。
びっくりその2:予約が、当日でも取れた
「マッサージって、何週間も前から予約するものなのかな」と思ってたんですが、調べてみたら、当日予約OKのお店、けっこうあるんですね。
私は、思い立った日の午前中に電話して、その日の午後2時に予約が取れました。
子どもたちが学校に行っている、平日の昼間。 夫も仕事。 この「誰もいない数時間」が、主婦にとっては貴重な自由時間なんですよね。
その時間に、自分のために予約を入れる。 これだけで、ちょっと特別なことをしている気分になりました。
びっくりその3:服装、何を着ていけばいいのか問題
予約は取れた。 でも、次の悩みが「何を着ていけばいいの?」でした。
これも調べたら、お店によって違うんですが、
- 着替えを用意してくれるお店が多い(Tシャツとハーフパンツみたいなの)
- 自前の動きやすい服でもOKなお店もある
- アロマ系だと、紙の下着に着替えるところも
私が行ったもみほぐしのお店は、お店の着替えを貸してくれるタイプでした。 なので、行きは普段着でOK。
「ジーンズで行って大丈夫かな」とドキドキしてたんですが、受付で「お着替えお持ちしますね」と言われて、ホッとしました。 このへん、初めてだと本当にわからないので、不安な方は予約のときに「服装どうすればいいですか」と聞いちゃうのがいちばんです。
びっくりその4:体の状態を、ズバリ言い当てられた
ここからが、本番のびっくりです。
ベッドにうつ伏せになって、施術してくれる方が、私の肩に手を置いた瞬間。
「あー……。だいぶ、頑張ってこられましたね」
え。 まだ何も話してないのに。
「肩、ガチガチですね。あと、背中のここ、張ってます。デスクワークか、何か下を向く作業、多くないですか?」
……当たってる。 私、家でPC仕事もするし、料理も洗濯物たたみも、ずっと下を向いてる。
「首のここも、けっこう疲れが溜まってますね。スマホ、よく見ます?」
見てます。すみません、夜も見てます。
なんというか、自分の体のことを、自分より知ってる人がいるという感覚が、すごく不思議でした。 私、自分の肩がこってることは知ってたけど、「背中のどこが」「首のどこが」までは、まったく意識してなかったんです。
「自分の体なのに、こんなに放置してたんだな」と、ちょっと反省しました。
びっくりその5:痛気持ちいい、を超えて、ただ痛い場所があった
施術が始まって、最初は「うわー、気持ちいい」だったんです。
でも、肩甲骨のあたりに来たとき。
「いっ……たたたた」
思わず声が出ました。 痛い。これは、痛気持ちいいを通り越して、ただ痛い。
施術の方が「ここ、かなり固まってますね。痛かったら言ってくださいね、力加減しますから」と。
ここで、私、大事なことを学びました。 痛いのを我慢しちゃダメなんですね。
「マッサージは痛いほど効く」と、なんとなく思い込んでたんですが、それは間違い。 痛すぎる施術は、筋肉が防御反応で逆に固くなったり、もみ返しの原因になったりするそうです。
「ちょっと痛いです」と正直に言ったら、力加減を調整してくれて、そこからは「痛気持ちいい」のいい塩梅に戻りました。
我慢は美徳、と思いがちな主婦ですが、ここでは我慢しないのが正解でした。
びっくりその6:途中で、なぜか泣きそうになった
これが、いちばん予想外のびっくりでした。
施術の後半、背中をゆっくりほぐしてもらっているとき。 体の力が、ふーっと抜けていく感覚があって。
そうしたら、なぜか、ふいに涙が出そうになったんです。
悲しいわけじゃない。 痛いわけでもない。 ただ、なんというか……「あ、私、ずっと気を張ってたんだな」って、体が教えてくれたような感覚。
あとで調べたら、これ、けっこうある現象らしいんですね。 ずっと緊張していた体がゆるむと、ためこんでいたものが、ふっと出てくることがあるそうで。
私の場合、たぶん、
- 中2の長男のこと
- 小4の長女の習い事のこと
- 家計のこと
- 自分の体のこと
- ぜんぶ後回しにしてきた、いろんなこと
それが、体の緊張と一緒に、ずっと固まっていたんだと思います。
施術の方には気づかれないように、ぐっとこらえましたが、お店を出たあと、なんだか、ものすごく心が軽くなっていました。
びっくりその7:施術後、めちゃくちゃ眠くなった
お店を出て、家に帰る道。 体がぽかぽかして、なんだか、ものすごく眠い。
これも調べたら、施術で血の巡りがよくなると、体がリラックスモードに入って、眠気が出ることがあるそうです。
あと、「マッサージ後は、水分をしっかり摂るといい」とも言われました。 お店でもお水を出してくれて、「今日はいつもより多めにお水を飲んでくださいね」と。
家に帰って、お水を飲んで、ちょっとだけソファで横になったら、そのまま1時間、寝てしまいました。 猫のソラが、お腹の上で一緒に寝てて、起きたらびっくり。
夕方、子どもたちが帰ってくる前に起きられて、セーフでした。
びっくりその8:翌日、ちょっとだけ体が重かった(でも大丈夫だった)
翌朝、起きたら、なんだか体が少しだるい。 肩のあたりに、軽い筋肉痛みたいな感じもある。
「えっ、悪化した?」と一瞬焦ったんですが、これは**「もみ返し」**と呼ばれるものらしいです。
固まっていた筋肉がほぐれる過程で、一時的にだるさや軽い痛みが出ることがある、と。 ひどい場合はお店に相談したほうがいいけど、軽いだるさ程度なら、1〜2日でおさまることが多いそうです。
私の場合は、2日目にはすっきりして、3日目には「あれ、肩が軽い」と実感できました。 長女に「ママ、ロボットの動きじゃなくなった?」と聞いたら、「うん、人間になった」と言われました。失礼な。でも嬉しい。
どれくらいの頻度で行けばいいんだろう問題
1回行ってみて、すっかり「またあの感覚を味わいたい」と思った私。 でも、毎週通うのは、家計的にちょっと厳しい。
施術の方に「どれくらいの頻度がいいですか」と聞いてみたら、
「人によりますけど、コリが気になる方は、最初は2〜3週間に1回くらいのペースで、体が楽になってきたら月1回くらいに。あとは、ご自分の体と相談して」
とのことでした。
「絶対に週1回通わないとダメ」みたいなことを言われなかったのが、逆に信頼できました。 ちゃんと、こちらの生活や財布事情を考えてくれてる感じがして。
今のところ、私は月1回を目安にしています。 家計簿の中に「自分のメンテナンス費」という項目を、こっそり作りました。 4,000円。これを「贅沢」じゃなくて「必要経費」と思えるようになったのが、私の中の大きな変化です。
お店選びで、私が次から気をつけようと思ったこと
1回行ってみて、「次はこういうところを見て選ぼう」と思ったポイントを、メモしておきますね。
①料金が明確に書いてあるか 「60分○○円」とハッキリ書いてあるお店は安心。 追加料金の説明があいまいなところは、ちょっと警戒。
②口コミより、自分の体感を信じる 口コミがよくても、自分に合うかは別。 1回行ってみて、施術の方との相性や、お店の雰囲気が「合うな」と思えるかが大事。
③強引な勧誘がないか 「回数券買いませんか」「コース契約しませんか」と、しつこく勧めてくるお店は、ちょっと考えもの。 私が行ったお店は、まったく勧誘がなくて、それも好印象でした。
④清潔感 タオルやベッド、着替えが清潔かどうか。これは、行ってみないとわからないけど、大事なポイント。
夫が、ちょっと意外なことを言った
マッサージから帰ってきた日の夜。 夫が「どうだった?」と聞いてきたので、「すごくよかった。月1で行こうかな」と言ったら、
「いいじゃん。ていうか、もっと早く行けばよかったのに」
って。
私、「お金が」「時間が」「家族のために」と、ずっと自分でブレーキをかけてたんですが、夫からしたら、最初から行っていいよ、という話だったみたいなんです。
ブレーキをかけてたのは、家族じゃなくて、私自身だった。
「自分のためにお金を使うこと」に、勝手に罪悪感を持ってたのは、私だけだったんですね。 これも、ちょっとした、でも大きな気づきでした。
さいごに
40代後半で初めてマッサージに行って、びっくりすることだらけでした。
体の状態を言い当てられたこと。 痛い場所があったこと。 途中で泣きそうになったこと。 そして、何より、「自分を後回しにしてきた」ことに気づかされたこと。
主婦って、自分のメンテナンスを、いちばん後回しにしがちです。 「これくらい大丈夫」「家族が優先」と、自分のしんどさに蓋をしてしまう。
でも、自分の体が元気じゃないと、結局、家族のためにも動けないんですよね。
もし、あなたが私みたいに「マッサージなんて贅沢」と思って、ずっと我慢しているなら。 一度だけ、自分のために、予約を入れてみてください。
びっくりするくらい、心と体が軽くなるかもしれません。 そして、たぶん、こう思うはずです。「もっと早く行けばよかった」と。
それでは、今日もどうぞ、ご自分の体をいたわってあげてくださいね。
