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映画「アバター」が、なんだか忘れられないんです。あれから15年以上経つのに

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ある日、子どもたちがテレビで何かの映画予告を見ていました。

ねえ、母さん、これ何の映画?」 画面を見たら、青い肌の、大きな目の、不思議な生き物。 背景に、空中に浮かぶ岩と、緑の植物。

わたし、それを見た瞬間、

「あ、アバター」

って、即答してました。

アバター?」と長男(中2)。 「お母さんが、若い頃に見た映画」 「へえ、今もシリーズ続いてるんだ

そう、アバター。 ジェームズ・キャメロン監督の、あの青い人たちの映画。 2009年に公開された、もう15年以上前の映画。

でも、わたし、不思議なんですよ。 15年経っても、あの映画のことを、ふと思い出すんです。

たとえば、夜、星空を見上げたとき。 緑の濃い森を歩いたとき。 動物と目が合ったとき。

なんとなく、あの映画のことを、思い出している自分がいる。 「これって、なんでなんだろう?」と、ちょっと考えました。

今日は、その「映画「アバター」が、なんだか忘れられない」という話を、書かせてください。 わたしと同じくらいの世代で、あの映画を観た方が、もし共感してくれたら、嬉しいです。


目次

2009年、わたしが観に行った時の話

「アバター」が日本で公開されたのは、2009年の12月。 わたし、当時、ちょうど20代後半。 結婚して、まだ子どもがいなかった時期。

夫とふたりで、映画館に観に行きました。 当時、3D映画がブームになり始めていて、専用のメガネをかけて見る、立体的な映像。 **「新しい時代の映画体験」**みたいな宣伝がされていて、わたしも夫も、ちょっと興味津々。

映画館で席に着いて、3Dメガネをかけて、上映が始まって。

「うわぁ……

最初の数分で、もう、声が出ました。 画面の中に、自分が入り込んでいくような感覚。 青い肌の人たちが、本当にそこにいるみたいな立体感。 パンドラ、という架空の星の、植物や生き物が、目の前にあるみたいに見える。

夫も、隣で、口を半開きにして見入っていました。 「こんな映画、見たことない」

そう、本当に、こんな映画、見たことがなかったんです。


物語の中で覚えていること

正直に言うと、わたし、映画の物語の細かいところは、もう、あんまり覚えていません。

15年も経つと、いろんなことがぼやけてしまう。 誰がどうなって、どうなって、っていう詳しい筋は、もう、すぐには思い出せない。

でも、なんとなく覚えているのは、

  • 遠い惑星パンドラに、人類が資源を取りに来ている
  • そこには、青い肌の現地の人たち(ナヴィ族と呼ばれる)が暮らしている
  • 人間と、ナヴィ族の間で、いろんな葛藤が起きる
  • 自然や生き物との、深い関係性
  • 最後に、すごい戦いがある

こんな感じの、大きな流れ。 物語としては、けっこうわかりやすい構造だった気がする。

でも、わたしが本当に心に残っているのは、物語じゃなくて、世界そのものの美しさ。 あの森の緑、夜に光る植物、空に浮かぶ山、不思議な生き物たち。 そういう、**「目に焼き付いた風景」**のほうが、ずっと強い。


なぜ、こんなに記憶に残っているのか

ここからが、わたしが考えてみたかった話。

15年も経って、わたしの中に、まだあの映画の何かが残っている。 それは、なぜなんだろう

調べたり、自分なりに考えてみたりして、いくつかの理由が思い当たりました。

①新しい映像体験だった

2009年当時、3D映画というのは、まだ新しい体験だった。 **「初めて見たもの」**って、人間の記憶に強く残るんですよね。 わたしも、生まれて初めて、立体的な映像の中に入り込んだ感覚を体験して、それが鮮明に残っている。

これ、何度も繰り返し体験すると、当たり前になって、特別感が薄れる。 でも、初体験は、ずっと特別なまま。 2009年の冬、わたしと夫が、映画館で口をぽかんと開けて見上げた、その時間そのものが、わたしの記憶に焼き付いている。

②世界観のスケールが大きかった

物語の細部は忘れても、**「異星の森」**の風景は、忘れない。 あんなふうに、地球とは全然違う世界を、リアルに見せてくれた映画は、たぶん、わたしの人生で初めてだった。

こんな世界が、もし本当にあったら」 そう想像する時間が、なんだか、心地よかった。 今でも、夜の星空を見上げると、ふと「あの星の向こうに、パンドラみたいな世界があったら」と考えてしまう。

③テーマが、なんとなく心に響いた

物語の中に、

  • 自然と人間の関係
  • 異なる文化の間の理解
  • 大切なものを守ること

みたいなテーマが、しっかり流れていた気がします。 細かい筋は忘れても、**「自然って、大事だなとか、違うものを理解しようとすることって、大事だな」**みたいな、テーマの感触は、心に残っている。

これって、たぶん、映画というメディアの強さなんでしょうね。 ストーリーは忘れても、**「何かを大事に思う気持ち」**だけは、残る。

④夫と一緒に観た、という記憶

これも、地味に大きいと思います。

20代後半、結婚したばかりで、まだ子どもがいなかった時期。 夫とふたりで、映画館に行って、ハンドルを握ってデートみたいに帰ってきた、あの時間。 **そういう「夫婦の時間」**の記憶と一緒に、アバターという映画が、わたしの中で結びついている。

今、子どもたちが大きくなって、夫とふたりで映画に行くことなんて、めっきり減りました。 でも、あの夜の記憶は、わたしの中で、ちゃんと生きている。 映画と一緒に、人生の時期が、保存されている


子どもたちには、まだ見せていない

実は、「アバター」、子どもたちにはまだちゃんと見せていません。

中2の長男には、もう内容を理解できる年齢だから、いつか一緒に見たいな、と思っています。 小4の長女には、ちょっと刺激が強い場面もあったような気がするので、もう少し大きくなってから。

お母さんが、お父さんとふたりで、結婚したばかりの頃に観た映画」 そう紹介して、家族で一緒に観る日が、いつか来るかもしれません。

そのとき、わたしは、たぶん、また泣くんだろうな、と思います。 映画の何かに、ではなく、15年前の自分と、今の自分の間にある時間に


続編が、いつのまにか出ていた

これも、調べていて知ったこと。

アバター、続編が出ていたんですね。 2022年に「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」が公開されたそうです。 そして、3作目「アバター:炎と灰」が2025年12月公開、と。

わたし、続編、見ていません。 理由はシンプルで、

「子どもがいると、映画館にゆっくり行く時間が、なかなか取れない」

これがすべて。

でも、ニュースで続編の話を聞くたびに、**「ああ、あの世界は、今も続いているんだ」**と、ちょっと嬉しくなる。 自分が観ていなくても、あの青い人たちの物語が、世界中の人に楽しまれている、というのが、なんとなく、誇らしい。

いつか、続編をまとめて見られる日が来たら、ゆっくり見たいなあ、と思っています。 子どもたちが大きくなって、夫と二人で、また映画館に行ける日を、ちょっと楽しみに。


映画と、人生の関係

考えてみると、映画って、ただの娯楽じゃないんですよね。

ある映画を観た時の自分、ある映画を観た時の自分の周りの状況、その時に感じたこと、その時に一緒にいた人。 全部、ひとつのパッケージとして、心の中に残っていく。

「アバター」は、わたしにとって、結婚したばかりの夫婦の時間そのもの。

これは、映画の出来不出来とは、ちょっと違う話です。 映画の評価が高かろうが低かろうが、わたしにとっては、あの時期の自分を思い出させてくれる、大切な作品

たぶん、誰の人生にも、こういう「忘れられない映画」が、いくつかあるんじゃないでしょうか。 内容よりも、その映画と一緒に保存されている、人生の時期のほうが、本当の意味で大切。

それが、映画というものの、本当の魅力なのかもしれません。


子どもたちに、なんて説明したか

夕食のとき、子どもたちに、アバターの話をしました。

わたし:「お母さんがね、お父さんとふたりで観に行った映画があってね、今でもなんとなく覚えてるの」 長女:「どんな映画?」 わたし:「青い肌の人たちが、すごくきれいな星に住んでて、そこに人間が来て……っていう話」 長男:「ファンタジーぽい?」 わたし:「うん、でも、SFでもあるかな」 :「あれは映像がすごかったな」(と、いつになく食いつく夫)

夫が、思い出したように、ちょっと懐かしそうな顔をしました。 わたし、初めて気づいたんですが、夫も、あの映画のことを、ちゃんと覚えているんですね。 夫婦って、こういう、ふだん話さない記憶を、お互いの中に保存している。 それが、ふとした拍子に出てくる。 これも、人生の積み重ねの面白さ。

長女が、

お母さんと、お父さん、その映画、また一緒に見ればいいじゃん

と、無邪気に。

そう、子どもたちが大きくなったら、夫と二人で、もう一度、映画館に行きたいな。 そして、アバターの続編を、ふたりで観たい。 15年前と、変わらない夫婦の時間を、もう一度

そんなことを、夕食の席で、ちょっと思いました。


さいごに

映画「アバター」を観てから、もう15年以上が経ちました。

あの時、わたしは20代後半で、結婚したばかりで、まだ子どもがいなかった。 今、わたしは45を超えて、二人の子どもの母で、猫を2匹飼っている。 人生の景色は、ずいぶん変わりました。

でも、あの夜、夫と二人で、映画館で口をぽかんと開けて見た、青い世界の記憶は、まだ、わたしの中に生きています。

夜、星を見上げたとき。 緑の森を歩いたとき。 動物と目が合ったとき。

ふと、あの映画のことを、思い出す瞬間がある。

これが、たぶん、ひとつの映画が、ひとりの人間の人生に残してくれた、何か。

それでは、もし、あなたにも「なんだか忘れられない映画」があったら、ぜひ、ふとした拍子に、思い出してみてください。 その映画と一緒に保存されている、あなたの人生の時期が、きっと、そこにあります。

そして、それは、たぶん、誰かと一緒に観た時間だったり、誰かと一緒にいた時期の記憶だったりするはずです。

それでは、今夜も、星を見上げる時間があれば、どうぞ。 遠い惑星のことを、ちょっと想像してみてもいいかもしれません。

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