暑い日に、台所で炭酸水を作る。重曹とクエン酸の、ちょっとした魔法
最近、ちょっと暑くなってきましたね。
朝、洗濯物を干しに出ると、湿った空気がふわっと顔にかかる。
真夏ほどではないけれど、家の中もちょっと蒸し暑い、そんな日が増えてきました。
こういう時期、わたしが地味に楽しんでいる、台所での小さな魔法があります。
重曹とクエン酸で、自分で炭酸水を作る。
これが、本当に、安く、簡単に、美味しい。 シュワッ、と、コップの中で炭酸が立ち上がる瞬間が、子どもみたいにワクワクするんです。
最初に教えてくれたのは、実家の母でした。 何年か前の夏、実家に帰省したとき、母が冷蔵庫から食用クエン酸を取り出して「これ、知ってる?」と。 そのとき、わたし、「掃除用じゃなくて、飲める重曹もあるんだ」と、初めて知りました。
今日は、その「重曹とクエン酸で作る、自家製炭酸水」のお話を、わが家流のレシピも含めて、書かせてください。 暑い夏の、ちょっとした楽しみとして、誰かの参考になれば嬉しいです。
まず、いちばん大事なこと
これを書く前に、絶対に伝えておきたいことがあります。
必ず「食用」の重曹と「食用」のクエン酸を使ってください。
これ、本当に大事。
なぜかというと、
- 掃除用の重曹:値段が安いけど、食品としての品質基準を満たしていない。不純物が混じっている可能性がある。
- 掃除用のクエン酸:同上。
- 食用の重曹:食品として安全に使えるように作られている。
- 食用のクエン酸:同上。
パッケージに「食用」と書いてあるものを、必ず買ってください。 ドラッグストアやスーパーで、けっこう簡単に手に入ります。値段は、掃除用より少し高いけど、それでも安いものです。
これ、間違えると、本気でお腹を壊したり、健康に影響が出たりすることがあるそうなので、ここだけは、本当に妥協しないでくださいね。 わが家でも、掃除用と食用は、必ず別の棚で分けて保管しています。
わが家のレシピ
ということで、わが家流の作り方を。
用意するもの
- 食用の重曹:小さじ1/4
- 食用のクエン酸:小さじ1/4
- 冷たい水:コップ1杯(約200ml)
- お好みで:レモン汁、はちみつ、ミント、シロップなど
これだけです。
作り方
- コップに冷たい水を注ぐ
- 食用クエン酸を、小さじ1/4、入れて混ぜる
- 食用重曹を、小さじ1/4、入れる
- シュワッ、と泡が立ったら、すぐに飲む
これだけです。 本当に、これだけ。 20秒くらいで完成します。
最初に作ったとき、わたし、その手軽さに、ちょっと拍子抜けしました。 こんなに簡単で、こんなにシュワシュワするんだ、と。
飲んだ瞬間の、あの感じ
作りたての炭酸水を、コップから一口、口に含む。
シュワシュワ、シュワシュワ、と、舌の上で炭酸が弾ける感じが、本当に気持ちいい。 そして、後味が、ほんのり塩っぽいような、酸っぱいような、独特の風味。 これが、慣れると、けっこう好きになるんです。
正直、市販の炭酸水と全く同じ味、というわけではありません。 市販のものより、ちょっとクセがある。
でも、暑い日に、台所でシュワッと立ち上がる炭酸を見ながら、ぐっと飲み干す。 このプロセス自体が、なんだか、儀式みたいで好きなんです。
夫が「クセがあるな」と最初は言っていましたが、慣れたら「これ、けっこういいわ」と、夏になると自分で作るようになりました。 人間、慣れるものですね。
わが家のアレンジ
そのままでも美味しいんですが、わが家ではちょこちょこアレンジしています。
①レモン汁を絞る
これがいちばん人気。 クエン酸の酸っぱさに、レモンの香りが加わって、本当に爽やか。 夏の朝、これを飲むと、目が覚めるような感じがします。
レモンは半分から1/4くらい。多すぎると酸っぱくなりすぎるので、少しずつ調整。
②はちみつを少し
子どもたち向けには、小さじ1くらいのはちみつを加えます。 酸っぱさが和らいで、ほんのり甘い炭酸ジュースみたいに。 長女(小4)は、これが好きです。
ただし、はちみつは1歳未満の赤ちゃんには絶対NGなので、お子さんの年齢には気をつけてくださいね。
③ミントを浮かべる
これは、ちょっとオシャレ感を演出したいとき(笑) わが家の庭で、夏になるとミントが勝手に増えるので、それを1枚摘んで、コップに浮かべる。 香りがふわっと立って、なんだかカフェみたいな気分になれます。
④市販のシロップを少し
たまに、市販のジンジャーシロップとか、いちごシロップを買ってきて、小さじ1〜2加える。 これだけで、ちゃんと**「自家製の風味付き炭酸ドリンク」**になります。 コストは市販のジュースを買うよりずっと安い。
なぜ、わざわざ手作りするのか
「市販の炭酸水、買えばいいじゃない?」 これ、夫にも、たまに友人にも言われます。
確かに、コンビニやスーパーで、500mlの炭酸水が100円とかで売ってる時代。 わざわざ家で作る理由は、合理的に考えれば、薄いかもしれません。
でも、わたしが手作りを続けている理由は、いくつかあって、
①コストパフォーマンス
食用重曹500gで500円くらい。 食用クエン酸500gで600円くらい。 これで、たぶん100杯以上の炭酸水ができる。 1杯あたり、10円もしない。
市販の炭酸水と比べると、明らかに安い。 夏の毎日、家族で飲むことを考えると、けっこうな節約になります。
②ペットボトルが出ない
これも地味に大きい。 夏は炭酸水の消費量が増えるので、市販のペットボトルを買うと、ゴミがどんどん増える。 家で作れば、ゴミは出ない。
ゴミ出しの担当である夫が「ペットボトルゴミが減って助かる」と言っています(笑)
③子どもたちの「実験」になる
これが、意外な収穫でした。
長女(小4)が、最初に重曹とクエン酸を入れた時、シュワーッと泡が立つのを見て、目を丸くしていました。 「ねえ、これ、なんで?」
中2の長男も、横から覗き込んで、「化学反応だよ」と知ったかぶり。 そして、「炭酸って二酸化炭素だっけ?」と、自分で調べ始める。
つまり、家で炭酸水を作るのが、子どもにとっての家庭内の小さな理科実験になっているんですね。 これ、夏休みの自由研究のネタにも使えそうです(笑)
④作る楽しみ
これがいちばん大きいかもしれません。
暑い日、台所で、コップに水を入れて、クエン酸を入れて、重曹を入れて。 シュワーッと立ち上がる泡を見ながら、「あー、これ、好きだなあ」と思う。 このプロセス自体が、わたしにとって、夏の小さな楽しみになっています。
合理性じゃないんですよ。 **「楽しい」**から、続けている。 それでいいんだと思います。
失敗談も、ちゃんとあります
完璧に毎回成功するわけじゃなくて、わが家では、こんな失敗もあります。
失敗①:重曹を入れすぎて、しょっぱくなる
これ、最初の頃、よくやりました。 重曹を「もう少し入れたら、もっとシュワシュワするかな」と思って増やしたら、しょっぱくて飲めない液体が完成。 レシピは守らないとダメ、と学びました。
失敗②:温かい水で作って、炭酸が抜けるのが早い
水が冷たくないと、炭酸の持ちが悪い。 できれば冷蔵庫で冷やした水で作るか、氷を入れたコップでやるのが正解。 これも、夏になって試行錯誤して学びました。
失敗③:長女が、入れる順番を間違える
長女が手伝ってくれるとき、たまにクエン酸を入れる前に重曹を入れてしまう。 順番が違っても、なんとなく炭酸はできるんですが、なんとなく雰囲気が違う(笑) クエン酸を先に水に溶かして、その後で重曹を入れるのが、わが家の正しい順番。
健康面の、ちょっとした注意
最後に、これは、わたしが調べた範囲での話なので、参考程度に。
重曹は塩分(ナトリウム)を含んでいるので、摂りすぎには注意したほうがいいそうです。 特に、塩分制限がある方は、念のため、お医者さんに相談してから飲むのが安心。
わが家では、1日に多くて2杯くらい、と決めています。 朝の1杯と、夕方の1杯。 それ以上飲むと、なんとなく胸焼けする感じもあるので、ほどほどに。
「これを飲めば健康になる!」というようなものではなくて、夏のちょっとした楽しみとして、ほどほどに飲むのがいい、というのが、わたしの今のところの結論です。
さいごに
連日の猛暑のなか、台所で重曹とクエン酸を入れて、コップの中でシュワーッと炭酸が立ち上がる瞬間。
これを見ていると、なんだか、ちょっとだけ、元気が出るんですよ。
別に、すごい何かが起きてるわけじゃない。 ただ、コップの中で泡が立っているだけ。 でも、その「ちょっとした魔法」が、暑い日のわたしの気持ちを、すこし軽くしてくれる。
連日の暑さで、なんだか心も体もぐったりしている方。 よかったら、台所で、20秒の魔法を試してみてください。
食用の重曹と、食用のクエン酸。 これさえあれば、コップの中で、夏のちょっとした楽しみが、いつでも作れます。
それでは、暑い日々、どうぞ、ご自分のペースで乗り切ってくださいね。
