先日、YouTubeで、たまたま、面白い動画を、見ていました。
ある人気の、若い芸人さんが、 かつて**「日本、格闘技の伝説**」と、称された、有名な格闘家の方の、YouTubeチャンネルに、出ていたんです。
その、企画が、めちゃくちゃ、面白かった。
芸人さんが、その、伝説的な格闘家の方の、記録に、次々と、挑戦
そして、驚くべきことが、起きました。
- スクワット、200キロを、持ち上げた
- 有名な格闘家の方の、ベスト記録160キロを、あっさり、超えた
- 相撲対決で、2連勝
- 格闘技経験、ゼロ
- 筋トレも、そんなに、していない
その、格闘家の方、驚いて、こう、コメントしていました。
「ジャパニーズ・ヒョードルだよ」
(ヒョードルさん、というのは、かつて**「人類最強の男**」と、呼ばれた、ロシアの、伝説的な格闘家です)
「すごい、才能だね。これ、格闘技やってたら、また、面白かったかもしれない」 「すごい、ポテンシャルを、持ってるよ」
わたし、YouTubeを、見ながら、思わず、独り言。
「……人間って、こんなに、違うの?」
同じ人間なのに、体の作りが、全然、違う。 努力とか、練習とか、そういうレベルじゃない、生まれ持った、素質。
気になって、いろいろ、調べてみました。 そしたら、これが、けっこう、深い、話でした。
今日は、その「人間の、限界の力について、真剣に、調べてみた話」を、書かせてください。 先日、書いた、サヴァン症候群の記事の、姉妹編、みたいな感じで。 サヴァン症候群が、**「人間の脳の、多様性」の話だったとしたら、 今回は、「人間の体の、多様性」**の話です。
まず、その、動画の話
わたしが、見た、動画の、内容を、もう少し、詳しく、書いておきますね。
- **芸人さん:**細身の、若い方
- **格闘家の方:**引退した、伝説的な、キックボクサー(だと、思う)
- **企画:**芸人さんが、格闘家の方の、ベスト記録に、挑戦
- 結果:
- スクワット、200キロ(格闘家の方のベストは、160キロ)
- 相撲、2連勝
- トレーニング、ほぼなし
- 格闘技経験、ゼロ
格闘家の方、心底、驚いていました。 そして、その、驚きに、正直に、脱帽していた姿が、素敵でした。
「たぶん、もう1回やっても、もう1回、負けるわ」 「いやいや、参った。強えな、すげえパワー」
「全国のトレーニーが、『俺たちの、今までなんだったんだ』って、嫌になるよ」
「全身の、瞬発力が、半端じゃない、はず」
このコメント、めちゃくちゃ、共感できます。 毎日、必死に、筋トレしている人が、 「トレーニング無しの人」に、あっさり、抜かれる。 これ、けっこう、切ない話。
でも、これが、人間の、リアルなんですよね。
「火事場の馬鹿力」って、本当にあるの?
こういう話を、聞いて、わたし、思い出したのが、 「火事場の馬鹿力」 という、言葉です。
「普段は、出せない、驚異的な力が、緊急時に、出る」
こういう話、聞いたことは、あるけれど、実際、本当なの? 気になって、調べてみました。
そしたら、これ、科学的にも、認められている、現象らしいです。
専門用語で、「ヒステリー筋力(Hysterical Strength)」、と、呼ばれる。
具体的な、事例:
- 子どもを助けるために、母親が、自動車を、片手で持ち上げた
- 火事の現場から、脱出するために、通常では、不可能な、重い扉を、破った
- 登山中の事故で、仲間を、片手で、崖から引き上げた
「普段の、2〜3倍の力が、出る」、という、報告もある。
なぜ、こんなことが、起こるのか?
科学的な、説明としては:
- 脳の、抑制が、外れる
- 普段、脳は、体を、守るために、筋力の使用に、制限をかけている
- 「筋肉を、100%使ったら、骨や、腱が、壊れる」
- だから、通常は、体力の**60〜70%**しか、使えない
- でも、極限状態では、この、抑制が、外れる
- 結果、普段では、絶対、出せない力が、出る
つまり、 わたしたちの中には、常に、隠れた力が、眠っている んですね。
生まれつきの、身体能力の、違い
そして、もうひとつ、大事な事実。
人間の、身体能力は、生まれつき、けっこう、違う
これ、努力では、埋められない、部分が、あります。
①骨格の違い
- 骨の、太さ
- 骨の、長さ
- 関節の、可動域
これらは、生まれつき、決まっている。 がっしりした骨格の人と、細身の骨格の人。 どんなに、努力しても、骨格を、変えることは、できない。
②筋線維の質
これ、面白い話。
筋肉の中には、2種類の、筋線維が、あります。
- 速筋線維(白筋):瞬発力、爆発的な力
- 遅筋線維(赤筋):持久力、長時間の運動
この、割合が、生まれつき、決まっている、と、言われています。
- 速筋の多い人:短距離走、ウェイトリフティング、格闘技に、向いている
- 遅筋の多い人:長距離走、マラソン、持久系スポーツに、向いている
そして、この割合、努力では、あんまり、変えられない。 「筋肉のタイプ」というのは、その人の、生まれ持った、素質。
例のあの、芸人さんの、驚異的な力。 たぶん、速筋線維の割合が、極めて高い、と、思われます。 生まれつき、瞬発力の、王様、なんです。
③神経系の効率
これも、意外と、大事。
筋肉に、命令を、伝える、神経系の効率が、人によって、違う。
- 神経系が、効率的な人:少ない筋肉で、大きな力が、出せる
- 神経系が、効率的でない人:同じ力を出すのに、より多くの、筋肉が、必要
そして、この効率も、ある程度、生まれつき。 訓練で、多少は、改善するけれど、根本的な差は、埋めにくい。
驚異的な、身体能力の、実例
歴史上、驚異的な、身体能力を、持った人が、たくさん、います。
いくつか、有名な、事例を、書いておきますね。
①ウサイン・ボルト(ジャマイカ)
- 100メートル、9秒58(2009年、世界記録)
- 200メートル、19秒19(同上)
- 「人類、最速の男」
- 骨格、筋線維、神経系、すべてが、走ることに、特化していた
②イチロー(日本)
- メジャーリーグ、10年連続、200安打
- NPBとMLB、通算安打、4367本(世界記録)
- 驚異的な、動体視力
- 40歳を超えても、活躍
③マイケル・フェルプス(アメリカ)
- オリンピック、金メダル23個(史上最多)
- 手足が、異常に長い
- 乳酸を、貯めにくい体質(遺伝的)
- 「水泳のために、生まれてきた体」と、言われた
④カレン・ヒッチコック(イギリス)
- 母親が、自分の息子を、救うために、車を、片手で持ち上げた
- 息子が、車の下敷きに、なった時
- 通常、絶対に、不可能な、重量
- 「母は、強し」の、実例
これらの人たちは、
- 生まれつきの、素質
- 驚異的な、努力
- 極限の、集中力
これらが、重なって、規格外の、パフォーマンスを、実現している。
主婦のわたしの、意外な力
こういう話を、調べていて、わたし、自分の日常を、振り返りました。
主婦の、日常の、意外な力って、けっこう、あるんですよ。
①重い、買い物袋を、両手にいくつも
スーパーで、まとめ買い。 片手で、5キロくらいの、袋を、2つ、3つ、持って、家まで、歩く。 自転車で、両サイドに、袋を、下げて、走る。 これ、けっこうな、握力と、腕力。
②子どもを、抱きかかえて、階段を、駆け上がる
長女(小4)が、まだ小さかった頃、 熱を出した娘を、抱きかかえて、2階の寝室まで、駆け上がる。 無我夢中で、体力なんて、感じない。 これ、たぶん、火事場の馬鹿力に、近い。
③夜中の、緊急対応
夜中、子どもが、体調を崩す。 救急の、番号を、調べて、電話して、 必要なら、車で、病院に。 朝まで、寝ずに、看病する。 翌日、いつも通り、家事と、子どもたちの、送り出し。
これ、体力じゃなくて、気力の限界。 でも、母親って、みんな、こういう時、力が出る。
④荷物満載の、家事戦争
- 洗濯物を、両手いっぱいに
- 掃除機を、階段を、上下しながら
- キッチンで、3つ、4つの料理を、同時進行
- その間に、宅配便を、受け取る
- ゴミ袋、両手に持って、朝、ゴミ捨て場まで
これ、たぶん、プロのアスリートの、練習より、忙しい(笑)
主婦の、日常も、実は、隠れた力の、宝庫なんですよね。
「母は、強し」の、本当の意味
「母は、強し」
この、言葉、 昔から、聞いてきたけれど、 本当の意味は、たぶん、こういうことなんですね。
- 火事場の馬鹿力が、出やすい(子を守るために)
- 忍耐力が、鍛えられる(日常の、繰り返し)
- 同時進行力が、高い(家事、育児、仕事)
- 緊急対応力が、ある(夜中、風邪、怪我)
- 精神的な、タフさ(家族全員を、支える)
これ、たぶん、 プロのアスリートとは、また、違う、種類の、驚異的な、能力。
そして、多くの、母親が、それを、当たり前のように、日常で、発揮している。 これ、なんだか、じんわり、すごい話。
サヴァン症候群記事との、通底
先日、書いた、サヴァン症候群の記事、覚えていますか?
**「瞬間に、すべてを記憶する人」**の話。 キム・ピーク、スティーヴン・ウィルトシャー、ダニエル・タメット、山下清。 人間の、脳の、驚異的な、多様性の話でした。
今回は、人間の、体の、驚異的な、多様性の話。
脳も、体も、人間には、驚異的な、可能性が、眠っている。 そして、その、多様性は、人によって、全然、違う。
- ある人は、9000冊の本を、覚えられる
- ある人は、200キロを、軽々、持ち上げる
- ある人は、街を、一瞬で、絵にできる
- ある人は、100メートルを、9秒58で、走れる
そして、
- ある人は、宿題の、レシート、忘れてくる(わが家の、長男)
- ある人は、階段を、一段、踏み外して、階段から落ちる(わたし)
この、多様性こそが、人類の、いちばんの、豊かさ。
AIには、絶対、真似できない、この深さ
前回まで、AIの話を、たくさん、書きました。 U1アンドロイド、石黒教授のジェミノイド、AIコンパニオン。
AIは、確かに、すごい。 記憶力、計算力、情報処理、24時間対応。
でも、 AIには、絶対、真似できない、深さが、 生き物の体には、あります。
- 火事場の馬鹿力
- 母親の、子を守る、瞬発力
- 40代後半の、疲れた体を、鼓舞して、家事を、続ける、気力
- 病気の子どもを、看病する、忍耐力
これ、プログラムでは、絶対、書けない、生きた、体の、力。
家族と、この話を、してみた
夕食のとき、家族に、この話を、しました。
わたし:「今日ね、YouTubeで、すごい芸人さん、見たの」 長男(中2):「なに?」 わたし:「トレーニング、してないのに、200キロのスクワット、持ち上げたの」 長男:「200キロ!?」 わたし:「そう。しかも、有名な格闘家の方に、相撲で、勝っちゃった」 長男:「え、それ、誰?」
わたし、名前は、あえて、言わずに、 「まあ、それは、置いといて」 と、話を、続けました。
わたし:「人間って、生まれつき、体の作り、けっこう、違うんだって」 長女(小4):「わたしの、体は、どんな感じ?」 わたし:「わからないよ、まだ、これから、いろいろ、変わっていく年齢だから」 長男:「俺の、筋肉、白筋?赤筋?」 わたし:「うーん、体育で、たぶん、走るの、そんなに、速くないよね」 長男:「うん、そんなに、速くない」 わたし:「じゃあ、赤筋、多めかもね。持久系」 長男:「マラソン、向いてる、ってこと?」 わたし:「かもね」
夫:「俺は、たぶん、ふつう」 わたし:「うん、ふつう」
長女:「お母さんは、ふつうより、下?」 わたし:「……」
長女、時々、鋭い。
「お母さんは、ふつうより、下」
娘の、この一言に、家族全員が、爆笑。 わたしも、爆笑。
そう、わたし、 運動能力、ふつう以下、なんですよ(笑) 体育、いつも、5段階の、2か、3。 球技も、走るのも、跳ぶのも、苦手。 でも、なぜか、日常の、家事は、こなせる。
これ、たぶん、運動能力と、生活能力は、別の話。 そして、生活能力も、実は、隠れた、身体能力の、一種。
40代後半の、体の、変化
40代後半、体力的に、いろんな衰えを、感じます。
- 階段を、駆け上がるのが、しんどい
- 重い荷物を、持って、疲れる
- 夜更かしすると、翌日、丸一日、辛い
- 四十肩、腕が、上がらない
- 老眼、始まってる
でも、 若い頃には、なかった、力も、あります。
- 危機管理能力が、上がった
- 段取り力が、上がった
- 感情のコントロール、若い頃より、うまい
- 家族の、細かい変化に、気づく力
- 家事の、効率化
これ、体力じゃなくて、経験と、知恵。 40代後半の、女性の、いちばんの、財産。
若い体を、失いつつ、大人の力を、得ていく
これが、たぶん、年齢を重ねる、ということ。
主婦のわたしが、思うこと
このテーマを、調べていて、いちばん、思ったこと。
「自分の体を、比べる相手は、他人じゃない」
芸人さんが、200キロを、持ち上げた。 ハーランドが、6000キロカロリー、食べる。 ボルトが、9秒58で、走る。
これら、すごい。 でも、これらと、わたしを、比べる必要は、ない。
わたしには、わたしの、体がある。
- 40代後半、ちょっと、疲れやすい
- 運動能力、ふつう以下
- でも、家事は、こなせる
- 子どもの、看病は、できる
- 夫の、機嫌を、察知できる
- 猫たちの、体調の変化に、気づく
この、わたしの体、これで、十分。
そして、その、わたしの体を、大事に、いたわりながら、 日々、できることを、していく。
これが、たぶん、40代後半の、いちばん、健全な、体との、付き合い方。
ミケとソラも、それぞれの、体で
わが家のミケ(雌9歳、三毛)は、 シニア世代に、差し掛かってきて、動きが、ゆっくり。 でも、爪切りの時は、猛烈な力で、抵抗する(笑)
ソラ(雄1歳、茶トラ)は、 若さ全開で、走り回っている。 ジャンプ力、めちゃくちゃ、ある。
同じ、猫でも、体は、全然、違う。 それぞれの、体で、それぞれの、暮らし方。
わたしたち、家族も、同じ。 みんな、違う体で、違う能力で、それぞれの、暮らし方を、している。
この、多様性が、家族の、豊かさ。
さいごに
ある、芸人さんの、驚異的な、身体能力の、話から、 人間の、隠れた力について、考えてみました。
- 火事場の馬鹿力(ヒステリー筋力)
- 生まれつきの、筋線維の、割合
- 神経系の、効率
- 骨格の、違い
これらの、多様性が、 それぞれの、人の、体を、形作っている。
そして、 主婦の、日常にも、隠れた力が、たくさん、詰まっている。 火事場の馬鹿力に、近い、母親の力。
40代後半のわたしは、 若い頃の、体を、失いつつ、 大人の、経験と、知恵を、得ていきます。
その、変化を、受け入れて、 自分の体を、大事に、いたわりながら、日々を、暮らしていく。
これが、たぶん、いちばん、健全な、体との、付き合い方。
それでは、あなたも、時々、 「わたしの体、けっこう、頑張ってくれてる」 と、自分の体を、褒めてみてください。
そして、家族の体、子どもの体、ペットの体、 みんな、それぞれの、多様性で、そこに、あります。
その、多様性を、大事に、暮らしていく。 ぼちぼちと、参りましょうね。
