夕方、テレビをつけたら、ニュースで聞き慣れない言葉が流れてきました。
「スペースX、上場」 「人類史上最大級のIPO」 「火星移住へ向けて」
宇宙とか株式とか、わたしの普段の生活とはまったく接点がない世界の話。 聞き流そうとしたんですが、ふと、画面に映った「火星移住」という文字に、目が止まりました。
火星に、人が住む。
子どもの頃、SF漫画で読んだ世界が、現実の話として、ニュースで流れている。 これ、すごい時代だな、と思いました。
そして、つい、独り言が出ました。
「これって、いつ頃の話なんだろう?」
その夜、子どもたちが寝てから、ちょっと調べてみたんです。 わたし、スペースXのことも、火星のことも、ほぼ何も知らない素人。 でも、調べてみたら、けっこう面白くて、いろいろ知らなかったことがわかりました。
今日は、その「スペースXの上場と、火星移住の現実的なスケジュールを、主婦が素朴に調べてみた話」を、書かせてください。 わたしと同じく、ニュースで気になったけど詳しいことは知らない、という方の参考になれば嬉しいです。
まず、スペースXって、どんな会社?
スペースXは、イーロン・マスクさんという方が2002年に作った会社、だそうです。 イーロン・マスクさんは、テスラ(電気自動車)の人として、こっちはなんとなくわたしも知っていました。 あの方が、別の会社で宇宙ビジネスをやっていたんですね。
スペースXの主な事業は、
- ロケットの打ち上げ(再利用できる仕組みが画期的らしい)
- スターリンクという、衛星を使ったインターネット通信
- そして、火星への人類移住
最後の「火星移住」が、この会社の本当の目的らしいんです。 イーロン・マスクさんは、本気で「人類が火星に住む時代を作る」ことを考えている。
最初これを読んだとき、わたし、「えっ、それって本気の話?」と思いました。 でも、調べていくうちに、本当に本気なんだ、ということがわかってきました。
上場、なにそれ、すごいの?
ニュースで「史上最大級のIPO」と言っていたので、これも調べてみました。
スペースXは、2026年6月12日に、アメリカのナスダックという株式市場に上場した、とのこと。 評価額が、約1.75兆ドル。 日本円にすると、ざっくり260兆円くらい。
……えっと、わたし、ピンと来ない金額です。
参考までに、
- 日本のトヨタ自動車の時価総額が、たぶん40〜50兆円くらい
- 日本の国家予算が、年間で110兆円くらい
つまり、スペースX1社で、日本のトヨタの5社分以上、国家予算の2年分以上の規模。 たかが宇宙の会社、と言える金額じゃないですよね。
「宇宙って、こんなにお金になる時代になったのね」
これが、わたしの素朴な感想です。 わたしが子どもの頃、宇宙は「国がやる夢みたいなもの」だった。 それが、いまや民間企業が、国家予算規模のお金を集めて開発する事業になっている。 時代が変わったんだなあ、と、しみじみしました。
さて、本題の「火星移住」って、いつ?
ここからが、わたしが調べた、いちばん知りたかった話。
「火星移住って、結局、いつの話?」
調べたら、いくつかのスケジュールが出てきました。
イーロン・マスクさんの計画(最も楽観的)
- 2026年末:無人のロケット(スターシップという宇宙船)を、火星に向けて打ち上げる
- 2029年または2031年:人類が火星に着陸
これ、本当に近い将来なんですよ。 あと数年で、人が火星に立つかもしれない、ということ。
ただし、これは「マスクさんが目指してる目標」。 本人も「2029年より2031年の可能性のほうが高い」と言っているそうで、つまり、ちょっと余裕を持って2031年くらいかな、という感覚らしい。
NASA(アメリカの宇宙機関)の見解
- 2040年頃
NASAは、もっと慎重な見方。 2040年というと、今から15年後くらい。 わたしの長男(中2)が30歳になる頃。 長女(小4)が25歳になる頃。
つまり、子どもたちが大人になる頃には、人類が火星に行ってる可能性があるということなんです。 これ、わたしにとっては、けっこう実感がわく時間スケール。 すごい時代を、子どもたちは生きるんだな、と思いました。
「火星に行く」って、何ヶ月かかるの?
ここで、わたしが大事な疑問にぶつかりました。
そういえば、火星って、月よりずっと遠いはず。 月でも、アポロ計画のとき、3〜4日かかったと聞いた覚えがあります。 火星なんて、何ヶ月かかるんだろう?
調べたら、
片道、約6〜9ヶ月
だそうです。
え、半年以上? 飛行機でも、地球の反対側に1日で行ける時代に、宇宙船で半年以上、ひとつの場所に閉じこもって移動する。 これ、すごいことですよね。
子どもの頃に読んだSFだと、ピューン!と一瞬で宇宙を移動するイメージでしたが、現実は、まったく違う。
地球から火星に行くって、想像以上に大変な旅なんです。
しかも、往復だと3年くらいになる、というのも知りました
夫が会社で同僚から聞いてきた、「火星に行くと、片道だけでも長いけど、往復で3年くらいかかるらしい」という話。 最初、夫から聞いたとき、わたし、「えっ、片道だけでも半年なのに、なんで往復3年?」と疑問でした。
調べたら、これも面白かったんです。
地球と火星は、それぞれ太陽の周りを回っています。 お互いの位置関係が、ずれていく。 火星に着いた後、地球と火星の位置関係が、帰るのに都合のいい角度になるまで、火星に滞在する必要がある。 だいたい、18ヶ月くらい火星で過ごしてから、帰り道に出発。 片道半年〜9ヶ月+滞在18ヶ月+片道半年〜9ヶ月=合計で2〜3年。
つまり、火星に行くということは、
3年間、地球には帰れない
ということ。
これを聞いて、わたしはもう、**「えーっ!」**と声に出して驚きました。 ちょっとした出張じゃないですよね。 3年間、家族とも友達とも、地球の景色とも会えない。 そんな旅、わたしには絶対に無理だ、と思いました。
それでも、行きたい人がいる、ということ
調べていくうちに、わかったこと。
火星に行きたい、と本気で希望する人が、世界にはたくさんいる。
中には、「片道切符でいい」と言って応募する人もいるんだとか。 これは、火星に着いた後、帰ってこなくてもいい、ということ。 人生の残りを、火星で過ごすということ。
わたしには、ちょっと信じられない選択。 でも、そういう人たちが、たくさんいるそうです。
地球を離れて、新しい星で、新しい人生を始める。 人類が初めて、新しい星に住み始める。 そういう冒険に、自分の人生を懸けたい人。
すごい時代だな、と、わたしは改めて思いました。 昔の人が新大陸を目指したように、今の人が新しい惑星を目指す。 ある意味、人類の歴史は、ずっと「新しい場所を目指してきた」のかもしれません。
夫と子どもたちに話してみた
その夜、夫と子どもたちに、夕食の席で、この話をしてみました。
わたし:「ねえねえ、火星に行くのに3年かかるんだって」 長女(小4):「3年も!?お母さんと会えないの?」 長男(中2):「往復3年だろ?知ってる」 夫:「俺は地球がいいわ」
長男、わりと知ってました(笑) 学校の理科とか、YouTubeで、こういう情報には触れてるみたいですね。 中2男子の情報網、なかなか侮れない。
長女は「お母さんと会えない3年」のところが、いちばん引っかかったみたい。 かわいいやら、笑えるやら。 「お母さんは火星に行かないよ。地球で待ってるから」と、なぐさめておきました。
夫の「俺は地球がいい」、これがいちばん夫らしい反応でした。 夢のないことを、サラッと言う夫。 でも、たぶん、これがほとんどの人の本音なんでしょうね。
わたしが、ニュースを見て思ったこと
スペースXの上場、火星移住のスケジュール、宇宙船の旅。
調べてみて、わたしが感じたのは、
「夢って、本気でやる人がいれば、現実に近づいていく」
ということでした。
イーロン・マスクさん、子どもの頃から「人類が他の惑星に住む時代を作る」と本気で考えていたそうです。 普通だったら、子どもの夢、で終わる話。 でも、彼は本気で、その夢に向かって会社を作って、お金を集めて、ロケットを開発して、20年以上やってきた。 そして今、本当に、火星移住が「あと数年〜数十年後の話」になってきている。
これ、すごいことだなと思います。 夢って、本気でやれば、近づくんだなって。
わたし自身は、火星に行く気はまったくありません(笑) 子どもたちも、たぶん、人生で火星に行くことはないでしょう。 でも、**「人類は、いつか、本当に火星に住むかもしれない」**という時代を、わたしたちは目撃している。
これって、すごい時代に生まれたなあ、と、しみじみ思いました。
子どもたちの未来は、どんな景色か
15年後、2040年。 長男は30歳、長女は25歳。 そのころ、もしかしたら、火星に人類の最初のグループが住んでいるかもしれない。
子どもたちが大人になって、ニュースで「火星の自治体が、3つになりました」とか聞く時代が、来るかもしれない。 そのとき、わたしと夫は、リビングのテレビで、それを観ているかもしれない。
そして、長男や長女が、自分たちの子ども(つまりわたしの孫)に、「昔、おばあちゃんが、火星に行く話を初めてニュースで見た日、本当に驚いてたんだよ」と話す日が、来るかもしれない。
なんだか、SFみたいな話ですよね。 でも、子どもの頃SFだったことが、本当に現実になっている。 SFを、現実が追い越していく時代を、わたしたちは生きている。
さいごに
スペースXの上場のニュースから、調べ始めた火星移住の話。
宇宙のことなんて、わたしの普段の生活には、本当に何の関係もありません。 夕食を作って、子どもの宿題を見て、猫の世話をして、明日の段取りを考える。 それで毎日が終わっていく。
でも、ニュースで聞いた「火星移住」という言葉から、ちょっと調べ始めただけで、こんなに知らない世界が広がっていた。 すごい時代を生きてるんだな、と、ふと、しみじみする時間になりました。
スペースXの株を買う気は、ちょっとありません(笑) 火星に行きたい気持ちも、ゼロです。 でも、そういう時代が来ようとしている、ということを、知っておくだけで、なんだか毎日がちょっと違って見える気がします。
それでは、ニュースで気になった言葉があったら、ちょっと調べてみてください。 意外と、知らない世界が広がっていて、夕食後の小さな冒険になりますよ。
