夕方、なんとなく、テレビをつけていました。
チャンネルを、ぱらぱらと変えていたら、ふと、ある画面で、手が止まりました。
サグラダ・ファミリアが、テレビに、映っている
バルセロナの、あの、有名な、細長い、複雑な模様の大聖堂。 その前に、細くて、カラフルなユニフォームを着た、たくさんの人。 自転車を持って、並んでいる。
「……なんだろう、これ**」**
「ツール・ド・フランス2026 開幕」というテロップが、下に出ていました。
ツール・ド・フランス。 名前は、聞いたことがある。 自転車の、有名なレース、というくらいの知識。 でも、それ以上のことは、恥ずかしながら、まったく知らない。
なんとなく、そのまま、見続けていました。 そしたら、これが、思っていた以上に、面白かったんですよ。 そして、いろんな驚きが、続けざまに、やってきました。
今日は、その「ツール・ド・フランス2026、なにげなくテレビで見たら、面白くて、調べてみた話」を、書かせてください。 わたしと同じく、名前は知っているけど、実はよく知らない、という方の、参考になれば嬉しいです。
まず、驚いたこと
テレビを見ながら、わたしの頭の中は、「へえ」の連続でした。
①「ツール・ド・フランス」なのに、スペインで開幕
「あれ、フランスじゃない?」
サグラダ・ファミリアは、スペインのバルセロナのはず。 なんで、スペインから、始まっているんだろう?
調べたら、
ツール・ド・フランスは、実は、フランス以外の国から、スタートすることが、けっこうある
そうです。 2026年は、スペイン・バルセロナで開幕。 これで、フランス国外からのスタートは、27回目らしい。 過去には、デンマークのコペンハーゲンや、イギリスのロンドンから、始まったこともある。
「ツール・ド・フランス」って、名前だけ聞くと、フランスだけを走るような気がしていたけれど、実は、国際的なレース。 主要区間は、フランス国内だけれど、開幕地は、ヨーロッパのいろんな国から、選ばれる。
これ、知らなかった。
②サグラダ・ファミリア、完成したそうです
もうひとつ、テレビの解説で、耳に残った話。
「今年、サグラダ・ファミリアの主塔が、ついに完成した」
え!?
サグラダ・ファミリア、わたしの記憶では、ずーっと、工事中の大聖堂、というイメージでした。 何十年も、何百年も、建設が続いている、有名な話。 それが、2026年に、主塔が完成したそうです。
しかも、今年は、設計者のアントニ・ガウディの没後100年。 節目の年に、主塔が完成する。 そんな年に、ツール・ド・フランスが、バルセロナで開幕する。
これ、なんだか、すごい偶然、というか、素敵な巡り合わせ。 テレビの映像でも、サグラダ・ファミリアの前で、選手たちが、記念撮影のように、集まっていました。
そもそも、ツール・ド・フランスって何?
わたし、これから、真面目に調べました。
基本情報
- 1903年に、第1回大会が開催
- 今年で、113回目
- 総距離3,333キロメートル
- 累積標高54,450メートル
- 23チーム、184選手が参加
- 7月4日から26日まで、23日間かけて、21ステージを走る
……3,333キロ??
これ、東京から、鹿児島まで、往復するくらいの距離。 それを、23日間で、走り抜く。 自転車で。
しかも、累積標高5万メートル超え。 エベレストの、頂上まで、5〜6回、登るくらいの高低差。
人間の体、こんなに、動くの?
わたし、素直に、驚愕しました。 夏の暑い日に、自転車で、坂道を、ちょっと登るだけで、息が上がるのに。 プロの選手たち、本当に、超人。
コース
ツール・ド・フランスは、フランスを縦断する、壮大なコース。
今年は、
バルセロナ(スペイン)→ピレネー山脈→フランス中央部→ワイン畑地帯→アルプス山脈→パリ・シャンゼリゼ
こんな感じの、大移動。 テレビの映像を見ていると、
- スペインの地中海沿いの、海の風景
- ピレネー山脈の、絶壁と険しい坂
- ワイン畑の、緑の広がる田園
- アルザス地方の、おとぎ話みたいな村
- アルプスの、雪山の峰
- 最後は、パリのシャンゼリゼ
フランスの、いろんな景色を、3週間かけて、次々と見せてくれる。
これ、旅番組としても、めちゃくちゃ豪華。 自転車レースが目的、というより、フランス各地の絶景を、選手たちが駆け抜けていく、みたいな。
わたし、テレビ画面越しに、フランス旅行をしている気分に、なってきました。
3年連続、5回目の総合優勝を目指すスーパースター
テレビの解説で、何度も、名前を聞いた選手がいました。
タデイ・ポガチャル選手(スロベニア)
- UAEチームエミレーツXRG所属
- ツール・ド・フランスで、すでに4回、総合優勝
- 今年、3年連続、5回目の総合優勝を狙っている
この人、ツール・ド・フランスの、絶対王者、という感じ。 何度、優勝しても、まだ、勝ちに来る。 若い頃から、活躍を続けている、スーパースター。
他にも、注目選手として、テレビで紹介されていたのが:
- ヨナス・ヴィンゲゴー選手(デンマーク、ヴィスマ):過去にツール優勝経験あり
- レムコ・エヴェネプール選手(ベルギー、レッドブル):若手、今年は新しいチームで挑戦
こういう選手たちが、23日間、しのぎを削る。 物語として、めちゃくちゃドラマチック。
今年の見どころ、テレビで解説してた話
わたしが、テレビの解説と、後で調べた情報を、まとめておきますね。
①55年ぶりの、チームタイムトライアル開幕
初日、いきなり、チームタイムトライアルが行われる。 これ、チーム全員で、決まった距離を、できるだけ早く走る、という競技。 ツール・ド・フランスで、開幕日にチームタイムトライアルをやるのは、1971年以来、55年ぶり。
普通は、個人で走ることが多いレース。 でも、初日にチーム全体の実力を試される、というのは、特別。
②大会史上初、ラルプ・デュエズ2日連続
これ、テレビの解説で、いちばん、興奮していた話。
ラルプ・デュエズ、という、有名な峠。 ツール・ド・フランスの、伝説の場所。 プロの選手たちも、ここを制するのが、ひとつの、勲章みたいなもの。
その、伝説の峠を、
今年は、なんと、2日連続で登る
大会113回の歴史で、初めてのこと。 選手にとっては、地獄。 ファンにとっては、興奮のクライマックス。
7月25日(第20ステージ)、ここで、事実上、優勝者が決まる、と言われている。
③総距離3,333km、累積標高54,450m
これ、近年でも、屈指の厳しいコース設定。 体力、脚力、戦略、精神力、すべてが、試される、と。
沿道の観衆、1500万人
わたしが、いちばん驚いた数字。
ツール・ド・フランスの、沿道の観衆は、約1500万人、と言われているそうです。
1500万人。
これ、日本の首都圏の人口くらいの人が、フランス中の、田舎道の沿道に、選手を応援するために、集まる。 そして、地球上、190カ国の人々が、テレビで観戦している。
オリンピック、サッカーワールドカップと並ぶ、世界最大級のスポーツイベント、と、書かれていました。
わたし、こんなにすごいイベントを、いままで、ちゃんと知らなかった。 毎年7月、フランスは、この3週間で、世界中の注目を集めている。
主婦のわたしが、ちょっと感動したこと
テレビを見ながら、わたし、けっこう、感動していたんです。 それを、書いておきますね。
①景色の、圧倒的な美しさ
自転車レースの、いちばんの魅力、これかもしれません。 選手たちが、あちこちの絶景を、駆け抜けていく。 サグラダ・ファミリアの前、ピレネーの絶壁、ラベンダー畑の紫、アルプスの雪山、シャンパーニュのブドウ畑、パリの街並み。
3週間、テレビの前にいるだけで、フランスの旅行番組を、豪華に見せてもらえる
これ、家事で疲れた夕方、ちょっと現実逃避したい主婦にとって、最高の癒し番組。
②選手たちの、鍛えられた体
自転車選手の体、本当に、細くて、無駄がない。 でも、坂道を、ぐいぐい登っていく。 筋肉の作りが、他のスポーツとは、また違う。
「人間の体、こんなに、しなやかで、力強いんだ」
改めて、思わされました。
③チームスポーツとしての、面白さ
これも、驚きの発見。
自転車ロードレース、一人で走っているように、見えるけれど、実は、チームスポーツなんです。
- エース(総合優勝を狙う主役)
- アシスト(エースを支える、風よけになる、水を渡す、など)
- スプリンター(平坦なゴールで、勝ちを取る役割)
- クライマー(山岳で強い選手)
こういう、役割分担があって、チーム全体で、勝ちを、取りに行く。 「個人競技だと思っていたら、実は、団体競技だった」というのも、素敵な発見でした。
④沿道の、応援の熱狂
映像に、時々、沿道の応援風景が映る。 地元の人が、家族で、旗を振っている。 選手に、水を渡している。 ふつうの日常が、レースの日には、お祭りに変わる。
フランス人にとって、ツール・ド・フランスは、夏の風物詩
日本で言うと、甲子園の高校野球みたいな、そういう、季節と結びついた、生活の一部の、伝統行事。
家族と、ツール・ド・フランス
夕食の席で、テレビの話を、家族にしました。
わたし:「今日ね、ツール・ド・フランス、始まったんだよ」 夫:「ああ、あれか。若い頃、テレビで見たことある」 わたし:「あなた、見てたの?」 夫:「ちょっとだけね」 長男(中2):「あー、YouTubeで、切り抜き動画、見たことある。すごい山、登ってた」 長女(小4):「みんな、なんで、あんなに細いの?」
長女、鋭い(笑) そう、選手たち、本当に細い。 でも、そのスラッとした体で、超人的な体力を、発揮している。
夫:「昔、テレビで、日本人選手も、出てたな」 わたし:「え、日本人選手も、出るの?」 夫:「そうだよ、有名な選手が、何人か」
家に帰って、調べたら、確かに、日本人選手も、過去にツール・ド・フランスに、参加している。 新城幸也選手、別府史之選手、など。 日本人が、この大舞台に、参加しているというのも、なんだか、誇らしい。
わたし、これから3週間、時々見てみようかな
7月4日から始まって、7月26日まで、続くツール・ド・フランス。 毎日、1ステージずつ、進んでいく。
家事の合間、夕食の後、テレビをつけて、ちょっと見る。 選手が、絶景の中を、走っている。 それを、ぼーっと、眺める時間。
これ、なんだか、素敵な、夏の楽しみ方じゃないかな、と思いました。
J SPORTSという、スポーツ専門チャンネルで、全21ステージが、生中継されているそうです。 うちは、地上波のダイジェストくらいしか、見られないけれど、それでも、十分。
実は、これ、わたしのゴルフ体験と、通じるかも
ここで、ちょっと、自分の話。
わたし、春から、ゴルフを始めました。 初心者主婦の、ゴルフ挑戦記。
始める前は、ゴルフのことも、名前だけ知っていて、内容は、まったく知らなかった。 でも、実際に始めてみたら、道具のこと、ルールのこと、マナーのこと、次から次へと、新しい世界が広がった。
ツール・ド・フランスも、たぶん、同じ。 名前だけ知っている状態から、ちょっと調べてみると、そこには、深くて、面白い世界がある。
「知らないことを、知ろうとする時間」
これ、40代後半になって、改めて、大事だなあ、と思うんですよ。 新しいことを、知る楽しさは、大人になっても、変わらない。 むしろ、大人だからこそ、深く、面白く、味わえる。
さいごに
7月4日、今日、ツール・ド・フランス2026が、始まりました。
スペイン、バルセロナから、フランスのパリまで、3週間、3,333キロ。 23日間、絶景を駆け抜ける、世界最大の自転車レース。
わたし、これまで、なんとなく、名前しか知らなかった。 でも、テレビで見て、ちょっと調べて、いろいろ知ることができました。 そして、これから、時々、テレビで、選手たちの走りを、応援しようと思っています。
それでは、もし、あなたも、この夏、テレビで、ツール・ド・フランスの映像を、見かけたら、ちょっと、立ち止まってみてください。 きっと、フランスの絶景と、選手たちの、超人的な走りに、心を、動かされるはずです。
そして、夜、夕食の後、家族で、ちょっとだけ、テレビをつけて、遠いフランスの空気を、感じてみるのも、素敵な夏の過ごし方かもしれません。
わが家、これから3週間、ちょっとだけ、ツール・ド・フランスの、ゆるいファンに、なってみようと思います。 それでは、この夏、あなたにも、新しい発見が、たくさんありますように。
ぼちぼちと、楽しんでいきましょう。
