MENU

手作り石鹸、ちょっと憧れて始めてみた話。失敗も全部書きます

  • URLをコピーしました!

冬になると、家族みんなの肌が乾燥して、シャンプーやボディソープがピリピリするようになるんです。 特に小4の長女が「ママ、お風呂のあと、腕がかゆい」って言うようになって。

市販のものをいくつか試したけど、なんだか「これ」っていうものに出会えなくて。 そんなとき、ママ友のひとりが「私、自分で石鹸作ってるんだよ」って、手作り石鹸をひとつくれたんです。

それが、ふんわり優しくて、肌がぎゅーっと突っ張らない感じがして。 「えっ、自分で作れるの?」と聞いたら、「うん、ちょっと怖いとこあるけど、慣れたらかんたんだよ」と。

その**「ちょっと怖いとこある」**が引っかかったまま、半年ほど迷って。 やっと先月、初めて自分で石鹸を作ってみました。

結論からお話しすると、1回目は派手に失敗、2回目で奇跡的に成功しました。 今日は、その全部を、笑ってもらえる範囲で正直にお話ししますね。


目次

まず、なんで「ちょっと怖い」のか

手作り石鹸って、実は**苛性ソーダ(かせいソーダ)**という薬品を使うんです。 これがクセモノで、薬局で買うときに身分証明書が必要で、用途も聞かれる。

「石鹸を作りたいので」と言うと、薬剤師さんが「あ、はいはい」とすぐ出してくれましたが、最初は「私、なんか悪いことしてないよね?」とちょっとドキドキ。

苛性ソーダは、触ると皮膚が溶ける可能性があるくらい強いアルカリ性。 目に入ったら大変だし、空気中の湿気を吸ってベタついたりもする。

「えっ、それで石鹸作るの?」と思いますよね。私もそう思いました。 でも、ちゃんと油と反応させると、苛性ソーダは消えて、ふつうの石鹸になる。 これを**「鹸化(けんか)」**っていうらしいです。理科の実験みたいで、ちょっとワクワクしました。

ただし、鹸化が完了するまでに4〜6週間かかる。 作った直後の石鹸は、まだ苛性ソーダが残っていて使えない。だから「ちょっと怖い」期間がしばらく続くんですね。


用意したもの(全部100均とホームセンターで揃った)

ちょっとびっくりしたんですが、本当にほとんど100均で揃います

道具

  • ステンレスのボウル(2つ)
  • ゴムベラ
  • 温度計2本(料理用でOK、ただし石鹸専用にする)
  • 計量はかり(0.1g単位で測れるもの)
  • 泡立て器
  • ゴム手袋(厚手のもの)
  • 保護メガネ(必須!)
  • 牛乳パック(これが型になる)
  • マスク

材料(これだけ)

  • オリーブオイル
  • ココナッツオイル
  • パームオイル
  • 精製水
  • 苛性ソーダ

オイルは製菓材料コーナーやホームセンターで買えます。 苛性ソーダだけは、薬局で身分証提示。私の場合、近所の薬剤師さんが「初めてですか?気をつけてくださいね」と説明してくれて、ちょっと安心しました。

道具は絶対に石鹸専用にすることが大事。 食器と兼用は、絶対NG。これは家族の健康にかかわります。


1回目の挑戦:派手に失敗した話

「やる気はあるけど、不器用」な主婦の私。 レシピを見ながら、おそるおそる始めました。

まず、苛性ソーダを水に溶かす

これがいきなり山場でした。 苛性ソーダを精製水に少しずつ入れていくと、いきなり温度が80度近くまで上がるんです。 そして、白い煙のような蒸気が出る。

私、ここで「ぎゃー!」と一回逃げました。 換気扇全開、窓も全開、ベランダで作業すればよかったと後悔しながら、保護メガネをぎゅっと押さえて再開。

(あとで知ったんですが、苛性ソーダは必ず外かベランダで溶かすのが鉄則だそうです。私のように室内でやると、蒸気で目が痛くなることがある。次回からはベランダ作業に変えました。)

次に、オイルを温める

ステンレスボウルにオリーブ・ココナッツ・パームの3種類のオイルを計って、湯せんで温める。 温度を40度くらいに保つ。

ここで問題発生。 苛性ソーダ水とオイルの温度を、同じくらい(40度前後)に揃える必要があるんですが、苛性ソーダ水のほうがなかなか冷えない。 80度から40度まで下がるのに、30分以上かかりました。

ここで私、せっかちなので「もう、いいかな」と45度くらいで混ぜ始めてしまった。 これが失敗の引き金でした。

混ぜる、ひたすら混ぜる

オイルに苛性ソーダ水を少しずつ加えて、泡立て器でひたすら混ぜる。 レシピには「とろみ(トレースという状態)が出るまで」と書いてあるんですが、これがなかなか出ない。

20分。 30分。 40分。

腕がパンパンになってきた頃、ようやく「マヨネーズみたいなとろみ」が出てきた。 「やった、トレースだ!」と喜んで、型(牛乳パック)に流し込みました。

翌日、悲劇

朝、起きて、わくわくしながら型を覗きこむと……

液体と固体が分離してる。

下のほうは透明な液体、上のほうは白いブヨブヨしたもの。 明らかに失敗。

原因を調べてみたら、いくつか心当たりが。

  • 温度を揃えるのを焦った
  • トレースの見極めが甘かった(マヨネーズというより、少しとろみがついた程度で型入れしてしまった)
  • 混ぜが足りなかった可能性

そして、これは絶対やっちゃダメなんですが、失敗した石鹸を「もったいない」と思って、もう一度溶かして混ぜ直そうとしたんです。

そこに苛性ソーダがまだ残っているから、これがすごく危険なんですよね。 夫が「それ、ヤバくない?」と止めてくれて、結局、ゴム手袋とマスクで完全防備のうえ、ビニール袋に入れて処分しました。


2回目の挑戦:今度は成功

失敗から1週間後、気を取り直して再挑戦。 今度は、前回の失敗ポイントを徹底的に潰してから始めました。

改善ポイント

①苛性ソーダはベランダで溶かす これで蒸気の問題が解消。マスクと保護メガネは引き続き必須。

②温度を本当に揃える 苛性ソーダ水とオイルを、両方とも40度きっかりで合わせる。 温度計を2本用意して、両方を常に確認しながら待つ。焦らず、本当に40度になるまで待ちました。

③トレースの見極め レシピでは「マヨネーズ状」とあるけど、実際は**「ヨーグルトより少し緩いくらい」**になるまで混ぜる。 泡立て器で線を引いて、その線が3秒くらい残ればOK。

④混ぜ方の工夫 ずっと手で混ぜると腕が死ぬので、5分混ぜて、5分休むを繰り返すリズムに変えました。 混ぜすぎても良くないけど、休ませることでオイルと苛性ソーダがゆっくり馴染んでくれる感じ。

結果

トレース確認まで25分くらいで到達。 牛乳パックに流し込んで、保温のためにタオルでぐるぐる巻きにして、室温で1日放置。

翌朝、ドキドキしながら牛乳パックを開けると……

ちゃんと固まってる!分離してない!

長女と一緒に「やったー!」と歓声をあげました。 夫も「お、ちゃんと石鹸っぽいじゃん」と妙に感心していて。


ここから4週間の「待つ」時間

固まったあと、ここから熟成期間に入ります。

牛乳パックから出して、適当なサイズに切り分けて、風通しのいい場所に並べる。 わが家では、寝室の窓際に新聞紙を敷いて、その上に石鹸を並べるスタイル。 猫(ミケとソラ)が触らないように、レースカーテンで仕切りました。

この期間、毎日、石鹸を裏返して、空気に触れさせる。 これで、残っている苛性ソーダがどんどん中和されて、安全な石鹸になっていきます。

最初の1週間は、まだ少しツンとした匂いがします。 2週間目で、匂いが落ち着いてくる。 3週間目には、なんだか「石鹸らしい」香りに変わってくる。 4週間目で、完全に肌に優しい石鹸に。

毎日、寝室を覗いて「がんばってるね」と話しかけたのは、私だけの秘密です。


4週間後、初めて使った日

長女が「ママ、もう使える?」と毎日聞いてくるので、4週間半で解禁することに。

お風呂に石鹸を持ち込んで、まず私が試しに洗ってみました。

泡立ちが、もう全然違う。

市販の石鹸の、フワッとした泡とはまた違う、もちっとした、肌に吸い付くような泡。 洗い上がりは、ぬるぬるしない、でもカサカサもしない。

長女にも使ってもらったら、「ママ、これ、しっとりする!」と喜んでくれました。 何より、お風呂上がりに腕がかゆいって言わなくなった。

夫もこっそり使ってるみたいで、「これ、けっこういいかも」と。 普段、化粧水もスキンケアも何もしない人なのに、自分から手を伸ばしているのが面白かったです。


こんな人には、向いてないかも

正直に書きますね。 手作り石鹸、楽しいんですけど、全員にはおすすめしません

向いてない人

  • 小さなお子さんがいて、目を離せない環境(苛性ソーダの危険)
  • マンションでベランダがない、または狭い(蒸気の処理が難しい)
  • 「すぐに使えるものが欲しい」人(熟成期間が長い)
  • 完璧主義で、失敗するとへこむタイプ(私は失敗で1回泣きそうになりました)

向いてる人

  • 手作り好き、料理好き
  • 待つことが嫌いじゃない
  • 家族にアレルギー体質の人がいて、市販品が合わない
  • 何かに集中する時間がほしい主婦(これ、けっこう良いストレス解消)

ちなみに、廃油石鹸という選択肢も

「苛性ソーダはちょっと……」という方には、もう少しハードルの低い廃油石鹸もあります。

天ぷらやから揚げのあとの油を使って作るタイプ。 これも苛性ソーダは使うんですが、ボディ用ではなく、食器洗い・掃除用の石鹸として作れます。

ボディ用ほど精密に温度管理しなくていいし、廃油を再利用できる罪悪感の軽減にもなる。 わが家では、3回目のチャレンジで廃油石鹸を作って、今はキッチンの油汚れ落としとして活躍しています。


香りで遊ぶ楽しさ

成功した2回目以降は、**精油(エッセンシャルオイル)**を少し加えるようになりました。

私のお気に入りは、

  • ラベンダー:夜お風呂に入るとリラックスできる
  • オレンジスイート:朝のシャワー用、目が覚める感じ
  • ティーツリー:夏場、汗をかいたあとに気持ちいい

精油は、石鹸のトレースが出たあと、型入れの直前に加えます。 量は、石鹸1kgに対して20gくらいが目安。多すぎると、肌に刺激になることもあるので、控えめに。

これ、選ぶのが楽しいんですよ。 アロマショップで「今回はどれにしようかな」と悩む時間が、ちょっとした自分へのご褒美になっています。


友達へのプレゼントにも

3回目に作った石鹸は、ラベンダーの香りでうまくできたので、ママ友4人に小さくラッピングして配りました。

牛乳パックを切って作った石鹸を、さらに半分に切って、ワックスペーパーで包んで、麻ひもで結ぶ。 これだけで、なんだかちゃんとした手作りプレゼントに見えるから不思議。

「えっ、これ自分で作ったの?すごい!」と喜んでもらえて、ちょっと得意気な気持ちになりました。 材料費でいうと、1個あたり100円もしてないんですけどね。


1回目の失敗で、夫が呆れた表情をしていたこと

ちょっと余談です。

1回目の失敗作を処分するとき、夫が「ねえ、これ、苛性ソーダって本当に危ないんでしょ?なんで君がやってるの?」と真顔で聞いてきたんです。

私、ちょっとカチンと来て「だって、ママ友も作ってるって言ってたし、私だってちゃんと調べたし!」と言い返したんですが、夫は黙ってゴミ袋を二重にして、ベランダに出してくれました。

そのあと、ふたりで黙ってお茶を飲んだんですが、夫がぽつりと「でも、君ががんばってる姿、嫌いじゃないよ」って。

……ちょっと、不覚にも、じーんとしました。 2回目を成功させたいって思ったのは、たぶん、その瞬間からです。


さいごに

手作り石鹸、向き不向きはあります。 でも、もし「ちょっと興味あるな」と思ったら、まずは廃油石鹸から始めてみるのもいいかも。

それでハマったら、ボディ用のコールドプロセス石鹸へ。 材料費は安いけど、「自分の手で、家族のための何かを作る」体験は、お金じゃ買えない満足感があります。

そして、もし1回目で失敗しても、絶対に自分を責めないでください。 私みたいに、お風呂で泣きそうになっても、2回目で意外と成功したりします。

それでは、今日もどうぞ、ご自分にもやさしい一日を。


よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

40代後半、夫と中2の長男、小4の長女、猫2匹(三毛のミケと
茶トラのソラ)と暮らす主婦です。ぬか漬けや家庭菜園、
お風呂掃除のちょっとした工夫、40代の体と向き合うこと、
猫との毎日 ── 完璧でも特別でもない、ふつうの暮らしの
中で「これ、わたしもそうだった」と思ってもらえる話を
書いています。

目次